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【ガイアの夜明け】配送ドライバーの働き方改革に挑む「北商物流」の”時間外なし”実現

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ネット通販の急増で、宅配便の最終局面を担う軽貨物配送ドライバーの長時間労働が深刻な問題となっています。本記事では、「ガイアの夜明け」(2024年3月22放送-テレビ東京系)でも取り上げられた配送ドライバーの現状と、「北商物流」の取り組みを詳しく解説します。同社は高付加価値サービスを導入することで、時間外労働のない新しい働き方を実現。ドライバーは朝早くから昼過ぎまで働くだけで、残りの時間は家族と過ごせるようになりました。働く人の幸せと物流の安定を両立するには、運賃値上げなど業界全体の意識改革が不可欠です。

 

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長時間労働に悩む軽貨物配送の現場

街中でよく見かける黒ナンバーの軽貨物車。宅配便の最終局面を担うこの配送ドライバーたちが、深刻な長時間労働に直面していました。

配送の多くを個人事業主が請け負っており、2024年4月から始まる時間外労働の上限規制の対象外となります。しかし、ネット通販の急増に伴い、年間50億個もの荷物を運ばなければならず、長時間労働は避けられない状況でした。

その影響で、軽貨物車両の事故件数が急増。2024年には死亡や重症事故が400件以上発生しているのが実情です。時間に追われ、危険運転にもつながっていました。

「時間に余裕がないことが、最大の要因ではないでしょうか」と、配送ドライバー24年のベテラン、エアフォルク所属の逆井充文さん(50)は指摘します。一個あたり180円の単価は低く、ガソリン代も自腹。大量の荷物を配達しなければ稼げません。

 

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「家族に誇れる仕事に」瀬戸口敦さんの思い

長時間労働の常態化した業界に、変革の風が吹きました。それを先導したのが、配送会社「北商物流」の瀬戸口敦さん(44)です。

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「北商物流」の瀬戸口敦さん            (引用:「ガイアの夜明け」より)

 

もともと個人の配送ドライバーだった瀬戸口さんは、低賃金と長時間労働の環境に危機感を抱き、2011年に同社を立ち上げました。現在は社員10人、契約ドライバー150人を抱えるまでに成長しています。

「待遇を上げないと魅力的な業界にはならない」。瀬戸口さんはそう訴えます。社訓は「仕事は楽しく」。年に一度、安全運転講習会を開催し、事故防止に取り組んできました。

 

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高単価で長時間労働解消「ビオ・マルシェ」配送

瀬戸口さんは高付加価値の配送サービスに注目しました。単に運ぶだけでなく、設置や配線作業を請け負うヨドバシカメラのテレビ配送など、高単価を実現する案件を発掘してきました。

さらに最近、こだわりの有機野菜を届ける「ビオ・マルシェ」の配送を獲得。軽貨物ドライバーとしては高い運賃設定ができました。

担当するのは、2カ月前に転職してきた村上義遼さん(28)。朝6時半の配送開始から、配達と接客を同時にこなす毎日です。配達数はわずか40軒ですが、お客様への細かい気配りが欠かせません。

その日の帰宅は昼過ぎ。家族とゆっくり過ごせる時間を確保できる、新しい働き方を実現しています。「子供と一緒にお風呂やご飯ができるのが嬉しい」と村上さんは言います。

 

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村上義遼さんの新しい働き方

長時間労働からの脱却に成功した村上さん。前職は営業マンでしたが、過労で奥さんに負担がかかり、転職を決意しました。

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村上義遼さん                                     (引用:「ガイアの夜明け」より)

「期待していることは、子どもがいるので早く帰ってきて一緒に過ごせること」。朝は早いですが、昼過ぎには家に帰れる生活リズムに家族はホッとしているそうです。

瀬戸口さんは、こうした働き方の実現に意義を見出しています。「家族に誇れる仕事になってほしい。向こう側にいる家族のためでもある」と語ります。

 

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運賃値上げ交渉の難しさ

しかし、高付加価値サービスを維持するには、運送会社と荷主企業の間で運賃の値上げ交渉が欠かせません。ガソリン代の高騰を理由に、大手運送会社は運賃を値上げしています。

瀬戸口さんも「ビオ・マルシェ」に対し、人件費とガソリン代の上昇分を運賃に上乗せすることを提案しました。しかし、すぐには決着がつきませんでした。

「引け目を感じている」と瀬戸口さんは運賃交渉の難しさを吐露します。しかし、「やらなければわからない」と前を向いています。

 

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業界意識改革が鍵を握る

物流を守り、働く人の幸せを実現するには、業界全体での意識改革が不可欠です。そのためには、軽貨物ロジスティクス協会のように、業界の垣根を越えて有志が連携し、運賃交渉などの課題に立ち向かうことが重要になってきています。

瀬戸口さんは同協会の理事長も務め、稼げる手法を業界内で共有しています。「新規顧客獲得のノウハウを教え合っている」と話します。業界の壁を越え、お互いが高め合う機運が生まれつつあります。

 

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まとめ

ガイアの夜明けで取り上げられた軽貨物配送の現場では、長時間労働と低賃金が根強く残る課題でした。しかし、北商物流の瀬戸口敦さんが高付加価値サービスを取り入れ、働き方改革に着手しています。

高単価案件を獲得し、時間外労働をなくす新しい働き方を実現。ドライバーの村上義遼さんは、朝は早いが昼過ぎには家に帰れ、家族と過ごす時間を確保できるようになりました。

しかし、高付加価値サービスを継続するには、荷主企業と運送会社の間で運賃の適正な値上げが避けられません。瀬戸口さんは荷主企業と運賃交渉に臨みましたが、壁は厚く簡単ではありません。物流の安定と働く人の幸せを両立させるには、業界全体での意識改革が鍵を握ります。

 

エアフォルクのHPはこちら

北商物流のHPはこちら

ビオ・マルシェのHPはこちら

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