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【ガイアの夜明け】熱狂的投資に潜む「日本経済への期待と不安」

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日本経済の再生は実現するのか、それとも「失われた30年」が続くのか。熱狂的な投資マネーの流入が示す「夜明けの兆し」と、中小企業を直撃する「金利・円安の嵐」。この記事では、「ガイアの夜明け」(2024年5月10日放送-テレビ東京系)が描く現場の生の声から、日本の今とこれからを読み解きます。経済の行方に一筋の光明が差し、豊かな暮らしが待っているのでしょうか。

 

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外国人投資家が日本株に注目する理由とは?「割安感」と「リスク回避」の狭間

2024年3月、日経平均株価は史上初の4万円の大台に乗り、その後も上昇を続けています。こうした日本株高の背景には、外国人投資家による熱い視線が存在します。

例えば、横浜に住む中国人投資家の陳満咲杜さんは、「日本の株式市場に目を向けないことは、人生で最大の投資チャンスを逃してしまうことになる」と語るように、日本株に熱い期待を寄せています。陳さんは1992年に中国から渡日し、ラーメン店のアルバイトをしながら株式投資を始め、現在は株取引で儲けた利益から2億円を超えるタワーマンションを購入するほどの大富豪になりました。
このように、日本株への投資を後押ししているのが、中国富裕層からの”チャイナマネー”の流入です。中国では経済低迷や資産没収のリスクから富裕層が海外に資金を移しており、その受け皿として日本が注目されているのです。

一方で、日本株の先行きについては様々な見方があります。中国人投資家の仲学勤さんは「中国は投資対象として不安の面が大きい」と指摘しています。実際、中国当局の政策次第では一夜にして投資が駄目になる恐れもあり、リスク回避の観点から日本への資金シフトが加速しているようです。

さらに、日本株の行方を占うゴールドマンサックスの日本株ヘッドのジョン・ジョイスさんは「日本株は割安感がある」と前向きですが、バブル期を経験した天野一郎さんら一部は「簡単には上がり続けない」と警戒感を示しています。
こうした中で、外国人投資家の期待と不安が入り交じる中、一朝一夕には決着の付かない日本株への注目が続いています。

 

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ゴールドマンサックス内部で直撃した”日本株の行方”への見解

2024年3月19日、めったに取材を受けないゴールドマンサックスの東京本社内部に、ガイアのカメラが入りました。この日、日銀がマイナス金利政策の解除に動いたことで、東京市場は大きな動きを見せていました。

ゴールドマンサックスの日本株担当ヘッド、ジョン・ジョイスさんは「割安感もあり、株主還元も改善している。金融政策の正常化が進むのも重要なポイント」と日本株の上昇を後押しする材料を指摘しました。

その一方で、入社35年のベテラン・天野一郎さんは「35年前のように日本の株式市場が世界を圧巻するような時代はない」と慎重な見方を示しています。日本株が再びバブル期のような高騰を見せるかについては、ゴールドマンサックス内部でも判断が分かれているようです。

ジョイスさんは「日本株にはまだ米国のお金が入ってくる期待がある」と外国人投資家の存在にも期待を寄せつつ、「為替市場が落ち着かないと投資は入ってこない」と為替動向への懸念も口にしています。
長期的な視点から新商品の開発を目指す天野さんは「バブルを経験していない経営者ほど前向き。私は経験しているから懐疑的」と、バブル期の経験の有無が日本株の行方を占う大きな分かれ目になっていると語ります。

このように、金融の第一人者が集うゴールドマンサックスの中でも、日本株をめぐる見解が割れています。投資のプロフェッショナルたちさえ、今後の方向性を的確に見通すことが難しいのが現状です。

 

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“チャイナマネー”の熱狂的な日本株投資の裏側に潜む不安

「日本行きを決めた大きな理由は何ですか?」ガイアのカメラが中国人投資家の楊さんにこうただすと、楊さんは戸惑いながらも「帰れなくなっちゃう」と漏らしました。経済低迷や政情不安から、中国の富裕層は資金の海外移転に積極的となっており、そのお金の流れが日本株への熱狂につながっています。

企業を経営する中国人の仲さんも昨年まで日本株に投資を開始。1年半で1000万円以上の含み益を出すなど、大きな利益を上げています。「株は生きている、動きが好き」と言う仲さんですが、一方で「中国企業に投資すると方針が変わり、一夜にして投資がダメになる恐れがある」と中国での投資リスクの高さも指摘します。

バブル期に証券会社の場立ちをしていた男性は「取引所の熱がなくなった。バブル時は日本中が潤ったが、今は一部の人間しか潤っていない」と懐かしみながらも、格差の広がりに危機感を示します。

景気後退が危惧される中国では、お金持ちほど投資先として日本に魅力を感じているようですが、中国当局の政策次第では一転して日本離れも起こりかねません。チャイナマネーの行方には常に不安の影がつきまとっているのです。

 

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金利上昇と円安で直面する中小企業の悲鳴 ”二重板挟み”

2024年4月、内外の経済情勢が中小企業に大きなプレッシャーを与えはじめていました。下町の金属加工の町工場・立昌製作所の菊池章浩さんは、30年来の取引先にの価格を大幅に上げる申し入れをしなければならない事態に追い込まれていました。
同じく墨田区の財布メーカーでは、信用調査会社の訪問を受けて資金繰りの厳しさを指摘されています。「銀行の借入金利が上がれば中小企業は直ちに赤字に陥る」との分析結果が出たのです。

実際、独自の分析で帝国データバンクは「金利が1%上昇するだけで7%の企業が赤字に陥る」という深刻な結果を出しています。中小企業の取引先金融機関である城南信用金庫も、「お客様は原材料高騰で利幅が縮小し、さらに金利も上がる。極めて危機感を持っている」と頭を抱えています。
特に影響を受けるのが、都内の町工場です。創業60年の立昌製作所は、老朽化した工場の建て替えを検討せざるを得なくなりました。しかし、多額の借り入れを伴う建て替えは、金利上昇で借入者にとってはつらい借金返済となります。
城南信用金庫の渉外担当者は、立昌製作所に複数の建て替えプランを提示し、なんとか月々の返済額を13万6千円に抑える融資内定を取り付けました。しかし、経営者の菊池さんは「金利が0.何%でも、死活問題になる」と極度の不安を口にしています。
こうした中小企業への打撃は、ただでさえ厳しい企業経営に追い打ちをかけています。金利と円安の”二重板挟み”に直面した企業の胃ならしてゐる言葉が頭を過ります。

 

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精密技術で挑む町工場の逆襲 – 新たな道を切り拓く家族の決意

金利や円安によるコストアップ、借入れ難など、町工場を取り巻く経営環境は一段と厳しさを増しています。だからこそ、立昌製作所の菊池家は新たな挑戦に打って出ました。

同社の持ち味は1/1000mmの精密加工技術。工場兼事務所の二階から出てきた真鍮の箸置きは、月をイメージしたこだわりの逸品です。「これぞメイドインジャパン」と菊池さんは自信を見せます。

かつて多くの職人を雇っていた立派な町工場でしたが、今は家族4人で切り盛りする小規模事業に衰退してしまいました。しかし、新工場を機に自社商品の開発に乗り出し、新たな道を切り拓こうとしているのです。

菊池さんは「日本の株価がもっと上がれば、海外からのお金も投資されて私たちの生活も潤う」と日本経済の再生を期待を寄せています。失われた30年と言われた苦しい時代を脱し、本当の意味での「夜明け」を求める思いがあるからこそ、町工場の逆襲に賭けるのです。

 

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まとめ:沸騰する投資マネーの間から見える「日本経済の夜明け」

2024年現在、日本の株式市場を中心に熱狂的な投資の動きが見られます。中国を始めとする外国人富裕層から「チャイナマネー」が日本に流れ込むことで、日経平均株価は過去最高値を更新する場面も出てきました。

しかし、この投資家たちの間には、日本株への「期待」と「不安」が入り交じっています。日本の経済基盤が本当に強固なのか、当局の政策転換で一夜にして資金が引き上げられるリスクはないか、バブル期の過去に学ぶべき警鐘もありました。

一方、この投資マネーの流入は、中小企業経営に追い風と向かい風の両面をもたらしています。金利上昇や円安で資金繰りが圧迫される一方、新規顧客や事業の足がかりにもなり得ます。町工場では精密技術を武器に自社商品開発に乗り出すなど、再生への足がかりを見出そうとする動きもあります。

このように、沸騰する投資マネーの渦の中から、日本経済再生への「夜明け」の兆しが見え隠れしています。しかし、それがいつ訪れるのか、そして本当の「夜明け」となるのかは、まだ明確な答えは出ていません。「失われた30年」を脱し、新たな飛躍に旋回できるかどうか。日本経済は正に正念場を迎えているのかもしれません。

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