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【がっちりマンデー】日都産業グローブジャングル「回るアレ」の秘密

【がっちりマンデー】日都産業グローブジャングル「回るアレ」の秘密 gacchiri-nitto-globe-jungle
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公園にあった、あの回る球体のジャングルジム。名前を思い出せないまま大人になった方も多いのではないでしょうか。2026年9月13日放送のがっちりマンデー‼で紹介された日都産業は、あのグローブジャングルを生んだ国内最大手の公園遊具メーカーです。番組で語られた売上の数字から、遊具が年々コンパクトになっている本当の理由まで整理します。読み終えるころには、いつもの公園が違って見えるはずです。

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日都産業とは?グローブジャングルを生んだ公園遊具の国内最大手

日都産業は、東京都杉並区に本社を置き、羽村市の工場で遊具を製造している公園遊具メーカーです。創業は1939年。戦前は飛行機の椅子などを作っていましたが、戦後、子どもたちに健康になってほしいという想いから遊具づくりを始めた会社です。番組では業界最大手として紹介されました。

案内してくれた西尾幸三さんが連れて行ってくれたのは、会社のすぐ近くにある公園。そこにあった滑り台もブランコも、動物の形をした乗り物も、実はすべて日都産業の製品でした。

西尾幸三

日都産業 営業本部長の西尾幸三さん                                   (引用:「がっちりマンデー」より)

驚いたのは、遊具をよく見ると本当に日都のロゴが入っていること。言われるまで気づかないのに、言われた瞬間から街中で目に飛び込んでくる。こういう「気づいてしまうと戻れない」タイプの企業は、実は相当強いのだと思います。

番組によれば、ブランコは年間400台ほどで金額にして1億2000万円、滑り台は年間300台以上で1億7000万円ほど。全体の年商は20億円だそうです。売上金額の首位は滑り台ですが、台数で一番売れている商品は別にあります。ここに、今の公園事情がそのまま表れていました。

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「回るアレ」の正式名称はグローブジャングル|一人遊びを二人遊びに変えた発明

地球儀のような形をした、回る球体のジャングルジム。「ぐるぐる」「地球儀」などと呼ばれてきたあの遊具の正式名称が、グローブジャングルです。世界で初めて開発したのが日都産業で、現在も対象年齢6〜12歳の製品として販売が続いています。

日都産業のグローブジャングル                                        (引用:「がっちりマンデー」より)

番組で語られていたポイントが秀逸でした。それまで一人で登るだけだったジャングルジムに、「回す」という要素を加えたこと。これによって、中に入る子と外で回す子が同時に遊べるようになりました。

つまりこれは、遊具の発明というより遊び方の発明なんですね。一人用のものを二人用にした瞬間、そこには役割分担が生まれ、順番の交代が生まれ、公園に小さな社会ができあがります。数十年も現役でいられる遊具には、やはりそれだけの理由があります。

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一番売れている遊具「リンクミニ」|年間約500台ヒットの理由

台数で一番売れているのが、子どもが乗ってゆらゆら動かす遊具、リンクミニです。番組によれば年間およそ500台、お値段は1台20万円ほど。単純計算で年に1億円規模の商品ということになります。

リンクミニ

日都産業のリンクミニ                                         (引用:「がっちりマンデー」より)

売れている最大の理由は、コンパクトで場所を取らないこと。最近増えている小さな公園にも置けるサイズだからです。デザインは幼稚園でアンケートを取り、人気の高かったものを採用しているとのこと。作り手の感性ではなく、実際に遊ぶ子どもの声で決める。地味ですが、これが一番強いやり方です。

さらに最近は、公園の大きさや形に合わせて複数の遊具を組み合わせる「コンビネーション遊具」のオーダーが急増中だそうです。既製品を売る商売から、公園ごとに設計する商売へ。ここも収益構造の変化として見逃せない部分です。

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なぜ公園の遊具は小さくなった?安全基準の改訂と「安全領域」のルール

「最近、公園の遊具が減った気がする」と感じている方は多いはずです。その答えが、開発を担当するデザイン課の加藤さんの言葉にありました。

遊具には安全基準があり、それが時々改訂されます。基準では、遊具から子どもが落ちても大丈夫なように、周囲におよそ1.8メートルから2メートルの何もない空間を設けることが求められます。この空間がある分、限られた広さの公園には「遊具を1個しか置けない」という状況が生まれてしまう。だから、楽しさはそのままに、遊具本体をなるべくコンパクトにする必要があるというわけです。

この「何もない空間」は業界で安全領域と呼ばれるもので、標準的には1500ミリから1800ミリが確保されます。基準そのものも動いていて、業界団体である日本公園施設業協会は2024年4月に「遊具の安全に関する規準」を改訂し、複合遊具の規準明確化などを行いました。国土交通省の指針も令和6年6月に改訂第3版が出ています。

遊具が減ったのは、自治体が予算をケチったからではありません。子どもの安全を優先した設計思想の結果です。この一点を知っているかどうかで、公園の見え方はかなり変わると思います。

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スプリングからリンク機構へ|突然壊れる事故を防いだ発想の転換

リンクミニには、もう一つ重要な進化がありました。昔のバージョンは足の部分がスプリング、つまりバネでできていたのですが、バネは劣化が外から分かりづらく、突然壊れてしまう恐れがありました。

そこで採用されたのが、リンク機構という仕組みです。番組では、車のワイパーと同じ部品のつなぎ方だと説明されていました。2本の棒が動くことで揺れを生み出す構造で、接続部の干渉材を確認すれば、遊具の痛みや劣化がすぐに分かります。

ここが一番うなった部分でした。目指したのは「絶対に壊れないもの」ではなく、「壊れる前に分かるもの」なんです。屋外で15年20年と使われ続ける製品にとって、点検する人が異常に気づけるかどうかは、強度そのものと同じくらい重要です。作る側の視点から、管理する側の視点へ。設計思想の転換がここにありました。

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カエルがトラに変身|塗り替えで種類が増える日都産業のコスパ開発術

もう一つ面白かったのが、色を塗り替えるだけで別の種類に変わるデザインです。おうまさんはシマウマに、カエルはトラに、たぬきはパンダに、そしてラッコにもなる。子どもの希望に応えつつ、売れやすさも考えていこうという話から生まれた発想だそうです。

構造や金型は共通のまま、外観だけを変えて商品数を増やす。製造業では定番の手法ですが、遊具でこれをやると効果が跳ね上がります。というのも、発注元である自治体には「うちの公園らしさが欲しい」というニーズが必ずあるからです。実際、日都産業は各地の自治体キャラクターをかたどったリンクミニも手がけています。同じ本体でご当地らしさを出せるなら、自治体にとっても日都産業にとっても好都合。コスパの良さが、そのまま提案力になっているわけです。

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ボツになった「アメンボ」「スイングジャンプ」と、遊具の寿命15〜20年

開発現場には、ボツになった遊具もありました。サーフィンのように乗って遊ぶ「アメンボ」、ぶら下がって飛び、着地の飛距離を競う「スイングジャンプ」。どちらも楽しそうなのですが、後頭部から落下する危険が考えられるなど、安全性が担保できないという理由でボツになったそうです。

一方で商品化されたものには、3歳以下の子が一人で遊べる乳幼児用遊具「りぐりぐ」や、ボルダリングの要素を取り入れた健康遊具「カーブトラバース」があります。りぐりぐは2017年にキッズデザイン賞を受賞した製品で、保育園に協力してもらい、社員が乳幼児と一緒に過ごしながら「何に興味を持つのか」を調べて開発されました。試作品は社員自身が実際に試して、楽しさと安全性を確認するとのこと。ボツの多さは、そのまま挑戦の数です。

そして遊具の寿命は、西尾さんによれば大体15年から20年ほど。スタジオでは経済アナリストの森永康平さんが、日本の公園には高度経済成長期にできたものが多く、今まさに老朽化して点検や更新のタイミングを迎えていると指摘していました。しかも日都産業は他社メーカーの点検も受けられる技術力があるため、メンテナンスでも収益を上げられるとのこと。作って終わりではないところに、この会社の底堅さがあります。

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まとめ

がっちりマンデー‼で紹介された日都産業は、グローブジャングルという誰もが遊んだ遊具を生み出し、今も年商20億円規模で公園を支えている国内最大手のメーカーでした。

ポイントを整理します。台数で一番売れているのはコンパクトなリンクミニ。遊具が小さくなったのは安全領域を確保する基準があるから。バネからリンク機構への変更は、壊れる前に劣化が分かる設計への転換。そして塗り替えで別の動物になるデザインは、コストを抑えながら提案力を高める仕掛けでした。

公園は、できてからが始まりです。次に公園へ行ったとき、遊具の隅にあるロゴと、その周りにぽっかり空いた「何もない空間」を探してみてください。そこには、子どもの安全を守るための計算が詰まっています。

※ 本記事は、2026年9月13日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー‼」を参照しています。
※ 日都産業の公式サイトはこちら

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