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ビジネス・儲かる戦略

【がっちりマンデー】西武造園と樹木医「公園が儲かる」本当の理由

【がっちりマンデー】西武造園と樹木医「公園が儲かる」本当の理由 gacchiri-seibu-zoen-park-jugyoi
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きれいに刈り込まれた芝生、健康そうな木々。公園のあの状態が、誰かの手で毎日つくられていることを意識したことはあるでしょうか。2026年9月13日放送のがっちりマンデー‼に登場した西武造園は、全国の公園を管理する最大手企業です。樹木医や造園施工管理技士といった専門職の仕事から、公園ビジネスが儲かる仕組みまで解説します。読めば公園の見方が変わるはずです。

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西武造園とは?全国525施設を管理する公園管理の最大手

西武造園は、国や自治体からの依頼を受けて公園を作り、その後の維持管理と運営までを手がける会社です。代表取締役社長は小川巧さん。番組の取材は、新国立競技場の隣にある都立明治公園で行われました。

小川巧

西部造園の小川巧社長                                          (引用:「がっちりマンデー」より)

手がけている公園は、立川市と昭島市にまたがる国営昭和記念公園、都立葛西海浜公園、渋谷区立宮下公園など。有名どころから身近な小さい公園まで、その数は全国525施設、総面積はおよそ2800ヘクタールに及びます。東京ドームおよそ600個分という広さです。

この数字は公式にも裏付けがあり、2026年4月1日現在、西武造園・西武緑化管理・横浜緑地・西武アグリのグループ4社で、全国63の管理事務所、525施設、約2800ヘクタールを管理・運営しているとのこと。番組によれば年商は150億円だそうです。

公園を「作る会社」は思い浮かんでも、「守り続ける会社」は普段まったく意識しません。でも考えてみれば、私たちが公園で感じている心地よさは、ほぼすべてこちら側の仕事の成果なんですよね。

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「公園は作ってからが始まり」|施工より管理運営が難しい理由

小川社長の言葉が印象的でした。公園は作ってからが始まりみたいなもので、作ってからのほう、つまり管理して運営していくほうが難しい、と。

明治公園の管理事務所から出てきた社員の皆さんに話を聞くと、その中身が見えてきます。利用者からの声を受け止める窓口対応、植栽の管理、施設の管理。さらに掃除、草刈り、遊具の点検、イベントの運営まで。とにかくやることが多い。

建設は「完成」というゴールがありますが、管理運営にゴールはありません。芝は伸び続け、木は育ち続け、人は毎日やってきます。終わりのない仕事を、終わりがないまま高い水準で回し続ける。ここに専門性が要求されるのは当然だと思いました。

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木の不調を見逃さない樹木医|キノコと葉の付き方で診断する

八王子にある都立陵南公園で木を見つめていたのが、樹木医の資格を持つ丸山さんです。木も人間と同じように生きていて、成長とともに傷んだり、枝が折れたり、倒れたりする。だから健康管理が必要になるという説明でした。

チェックポイントが具体的で唸りました。まず根元のキノコ。キノコが出ているということは、木の中にすでに菌が入っていて、木が弱ってきているサインです。次に樹木の先端部分。葉がついていない箇所は、徐々に傷んで枯れていってしまいます。ほかにも葉がしっかりついているか、ほかの枝に比べて葉が少なくないか、幹が傾いていないか。これらを総合して診断します。

問題のある木が見つかれば公園に報告し、悪い箇所を切ったり、ダメなものは植え替えたり。番組によれば、西武造園には17人の樹木医が在籍し、全国の公園を巡回しているそうです。

倒木事故のニュースを目にすることがありますが、その裏側には「倒れる前に見つけている人」が確実にいるわけです。事故が起きないことは成果として数えられませんが、これは相当に価値のある仕事だと思います。

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芝を守る造園施工管理技士|刈り高4cmに込められた計算

美しい芝生を作るのが、造園施工管理技士という国家資格を持つ篠原さんの仕事です。

篠原友宏

西部造園の造園施工管理技士 篠原友宏さん                                 (引用:「がっちりマンデー」より)

公園の芝は上を人が歩くので傷みやすく、禿げてしまうこともしばしば。しかも最近は暑さで芝の緑が変色してしまうこともあります。だから芝の状態を読みながら、適切なタイミングで水を撒き、肥料を与える必要があります。

面白かったのが刈り高の話です。おおよそ4cm。低く刈りすぎると栄養が取れなくなって病気に弱くなり、踏まれたときにも弱くなってしまう。かといって長すぎると芝がへたってクッション性が失われる。だから育ち具合を見ながら、こまめに刈るしかないのです。

短くても長くてもダメで、正解は「今この芝の状態にとっての適切な長さ」。マニュアル化しきれないから技術者が必要になる。しかも番組によれば、これを明治公園だけで1000平米分こなしているというのですから、頭が下がります。

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墓地管理運営士まで|西武造園を支える専門資格のラインナップ

小川社長が語る強みは、それぞれの専門職スタッフを抱えていることでした。維持管理運営にどれくらいの専門職があるのかと聞かれた社長の答えが「わかんないぐらいありますね」。

番組で挙がっていたのは、公園や緑地などの管理運営の専門家である公園管理運営士、損なわれた自然を回復させる事業の専門家である自然再生士、美しい木の形を作る剪定技術を持つ街路樹剪定士。そして変わり種として、墓地公園を管理するための墓地管理運営士。

資格の数がそのまま、公園という空間に必要とされる知識の幅を表しています。植物学、土木、安全管理、接客、イベント運営。「緑地の総合病院」のような体制を持っているからこそ、自治体は安心して丸ごと任せられるのでしょう。この人材の層の厚さこそが、他社が簡単に真似できない参入障壁になっています。

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公園ビジネスが儲かる仕組み|売店の売上が管理者に還元される

ここが番組で最も膝を打った部分です。スタジオで経済アナリストの森永康平さんが解説していた収益構造をご紹介します。

公園内に売店やお店ができると、その売上の一部が管理者に入るようになっているそうです。つまり、綺麗にメンテナンスする、綺麗だから人が来る、人が来るからお店が出店する、お店が増えるほど売上の一部が管理者に入ってくる、という流れです。

この設計の見事さは、ただ保守しているだけでは収入が増えないという点にあります。綺麗に整えることが、そのまま自社の利益につながる。森永さんの言葉を借りれば「綺麗に整えるインセンティブになっている」わけです。

公共施設の管理というと、決まった委託費で決まった作業をこなす仕事に見えがちです。しかしこの仕組みなら、頑張った分だけ返ってきます。利用者にとっても、自治体にとっても、事業者にとっても得になる。公園という場所に、ちゃんと経済のエンジンが組み込まれているのだと分かりました。

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Park-PFIで変わる公園|明治公園にサウナやカフェができた理由

番組の冒頭で触れられていた「数年前に法律が変わって民間企業が参入しやすくなった」という話。その正体はPark-PFI、正式には公募設置管理制度と呼ばれる仕組みです。

2017年6月の都市公園法改正で創設された制度で、公園内に飲食店や売店などの収益施設を設ける民間事業者を公募で選び、その収益を園路や広場の整備に還元してもらうというもの。事業者には特例があり、設置管理許可期間が従来の10年から最長20年に延長され、建蔽率も緩和されました。長期で回収できるからこそ、企業は本格的な投資に踏み切れます。

ロケ地の都立明治公園もPark-PFIで整備された公園です。2023年10月31日に一部が開園し、その後アウトドアショップやカフェ、都市型スパ施設などが開業しました。井上咲楽さんが「敷地内にサウナができたり、スポーツブランドのお店ができたり」と話していたのは、まさにこのことだったんですね。

制度面では、それ以前の2003年度に指定管理者制度が導入されており、西武造園は2005年度からこの事業に取り組んできました。20年以上の蓄積があるからこそ、渋谷区立宮下公園のようなビルの中にある都会型の公園で、壁面に蔦を這わせる壁面緑化による暑さ対策といったノウハウも生まれてきます。

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まとめ

がっちりマンデー‼で紹介された西武造園は、全国525施設、東京ドーム600個分もの緑地を守り続けている公園管理の最大手でした。

ポイントを整理します。公園は作ってからが本番であること。樹木医はキノコや葉の付き方から木の不調を見抜くこと。造園施工管理技士は刈り高4cmという絶妙なバランスで芝を守っていること。そして公園ビジネスが儲かるのは、園内の店舗売上が管理者に還元され、綺麗にするほど得をする仕組みができているからでした。

次に公園へ出かけたら、芝生の長さと木の元気さを少し観察してみてください。そこには、専門資格を持った誰かの毎日の判断が積み重なっています。

※ 本記事は、2026年9月13日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー‼」を参照しています。
※ 西武造園の公式サイトはこちら

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