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【ガイアの夜明け】”ニッポンの物流を守れ” 西濃運輸の「働き方改革と物流革命」

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日頃の生活を支える物流の裏側に、過酷な労働環境が存在していることをご存知ですか。西濃運輸は2024年4月の「働き方改革」を控え、ドライバーの長時間労働を是正しつつ、確実に荷物を届ける新しい物流体制の構築に挑戦しています。この記事では、2024年3月22日放送(テレビ東京系)の「ガイアの夜明け」で特集された西濃運輸の取り組みを通して、物流の現場がどのように変革を遂げようとしているのかをお伝えします。一歩ずつ前に進む挑戦の中で、働く人々の幸せにもつながる新たな物流のカタチが見えてくるはずです。

 

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西濃運輸が直面した働き方改革と物流の危機

西濃運輸は1930年に岐阜県で創業した老舗の物流企業です。農家の出身の田口利八さんが中古トラックを1台買って事業を始めました。戦後は長距離輸送が鉄道しかなかった時代に、日本で初めて長距離トラック輸送を手がけ、高度経済成長期の物流を支えてきました。

現在の西濃ホールディングスは売上高6,300億円、従業員約3万人の物流大手で、企業間物流シェアで業界トップを誇ります。しかし、2024年4月から始まる「働き方改革」の影響が大きな課題となっています。

この改革で、トラックドライバーの時間外労働が年間960時間に上限規制されるため、輸送能力が34%も不足すると推定されています。

 

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長距離トラックドライバーの過酷な労働実態

西濃運輸の中原英夫さん(47)は勤続15年のベテランドライバーです。結婚25年の妻の早苗さん(47)とは今年銀婚式を迎えます。しかし、中原さんの長距離運転の過酷さから、1週間に一度しか帰宅できないこともあり「寂しい」と妻は言います。

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勤続15年のベテランドライバー中原英夫さん                                   (引用:「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)より)

そんな中原さんの最後の長距離輸送を取材しました。向かった先は愛知県内の3カ所で、運転時間は19時間にもなりました。荷物の積み下ろしを含めると出勤から20時間が経過していました。

長距離ドライバーの魅力は「自分の知らない土地で仕事ができる」ことですが、時間に追われ、高速道路の景色しか見られません。

 

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2024年4月の時間外労働規制で物流能力34%減の危機

日本の物流を支える長距離トラックドライバーの有効求人倍率は2.14倍と慢性的な人手不足が深刻です。一方で2024年4月から時間外労働が年間960時間に制限されるため、企業は対策を講じない限り、7年後には日本の輸送能力が34%も不足すると推定されています。

企業活動や私たちの生活に大きな影響が出ることが懸念されており、ドライバーの労働時間を減らしながら大量の荷物を運び続けられる方法が問題となっています。

 

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金沢集約プランで北陸の物流効率化を目指す

西濃運輸は、北陸エリアでの金沢集約プランを2023年から検討していました。これまで各支店がバラバラに荷物を運んでいましたが、金沢に集めて積み替え、満載のトラックで効率的に運ぶことで、少ないドライバーでも多くの貨物を運べるようにするのが目的です。

2024年4月の施行に先立ち、3月9日にトライアルを行いましたが、当初は現場のドライバーから不安の声が上がりました。しかし実際にトライアルをすると「徐々に改善していく」と前向きな意見も出てきました。

 

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能登半島地震で計画は一時中断、現場の苦悩増す

しかし2024年元旦に能登半島で発生した大地震の影響で、金沢集約プランの4月スタートは断念を余儀なくされました。地震で道路が寸断され、能登営業所のドライバーは液状化現象が起きた歪んだ道路を通って荷物を届けていました。

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運行部北陸エリア担当 駒井道昭さん                                           (引用:「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)より)

従業員の中には自宅が壊れ、親族の家から出勤している人もいました。止まらぬ物流と、ドライバーの労働時間を減らすという2つの課題に、駒井道昭さん(44)は「重いプレッシャー」を感じつつも「絶対に成功させる」と力を込めました。

 

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公取委から西濃運輸に是正勧告、適正価格転嫁の課題

そんな中、公正取引委員会から西濃運輸は是正の勧告を受けました。コスト上昇にもかかわらず下請けと協議せず、取引価格を据え置いていたためです。法令違反までには問われませんでしたが、多数の取引先から指摘を受けたことになります。

声明で「今後は適正な価格転嫁の実現に向けて、法令などの周知を徹底し、公平な取引関係を強化する」と表明しています。「この業界で働く全ての人の働き方を良くする」という課題も見えてきました。

 

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「働く人を幸せに」物流業界の本当の意識改革

西濃運輸が直面した働き方改革は、単に残業規制を守るだけでは済まされない、物流業界全体の構造改革を求められています。

社員のドライバーだけでなく、個人事業主の軽貨物ドライバーにも長時間労働の実態があり、事故の急増が危惧されています。荷物を届ける人々の健康を守り、安全で適切な労働環境を整備することが不可欠です。

コスト削減の価格競争だけでなく、「この業界で働く全ての人を幸せにする」という本当の意識改革が、物流を守る鍵になると考えられます。

 

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【まとめ】ガイアの夜明けが描いた西濃運輸の物流革命への道のり

「ガイアの夜明け」はテレビ東京系の番組で、2024年3月22日の放送で「ニッポンの物流を守れ!」と題し、西濃運輸の取り組みを追いました。

長年の慣行を変え、ドライバーの過酷な労働環境を改善しながら、確実に荷物を届ける革新的な物流体制への模索を描いています。地震などの予期せぬ障壁にも直面しましたが、前を向いて挑戦を続ける西濃の従業員の姿が印象的でした。

この取り組みが成功すれば、日本の物流を守り抜くことにつながることが期待されます。また、働く人々の幸せにも貢献できる可能性があります。

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