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【がっちりマンデー】バードソニック実証実験「飛行機を守る音波技術」

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2025年10月12日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介されたバードソニックの実証実験が大きな話題を呼んでいます。飛行機と鳥の衝突事故「バードストライク」を防ぐこの革新的な装置は、全国9空港で実証実験が進められ、すでに関西空港では驚くべき成果を上げています。本記事では、番組で明かされた実証実験の詳細と、この技術が飛行機業界にもたらす可能性について詳しく解説します。


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バードソニックとは?ティ.エム.ワークスが開発した革新的な鳥除け装置

山梨県河口湖付近に本社を構える(有)ティ.エム.ワークス轟秀明社長が開発したバードソニックは、高周波を使って鳥を遠ざける画期的な装置です。普段は自動車の配線部品を製造している小さな会社ですが、この技術は今、日本の航空業界から大きな注目を集めています。

(有)T.M.WORKSの轟秀明社長                               (引用:「がっちりマンデー」より)

バードソニックの特徴は、ソーラーパネルを搭載した自立型の装置である点です。2本の鉄パイプで支えられた構造の上部には大型ソーラーパネルがあり、その下に4つの小型スピーカーが設置されています。電源工事が不要なため、滑走路周辺のどこにでも設置できる機動性の高さが評価されているのです。

価格は1台30万円と、従来の鳥対策と比較しても導入しやすい価格設定になっています。がっちりマンデーで加藤浩次さんも「安くない?!」と驚きの声を上げていましたが、スピーカーから音を出すだけというシンプルな構造でありながら、その効果は実証実験で次々と証明されています。


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バードストライク問題の深刻化と実証実験の必要性

バードストライクとは、飛行機と野生の鳥が衝突して事故を引き起こす現象のことです。番組によると、全国の空港で去年だけで1600件以上も報告されており、年々増加傾向にあるとのこと。この数字を聞いて、劇団ひとりさんは「鳥が増えてんのかな?」と素朴な疑問を口にしていました。

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バードストライク(引用:「がっちりマンデー」より)

実際、バードストライクは航空業界にとって深刻な問題です。小さな鳥でも高速で飛行中の航空機にぶつかれば、エンジンの損傷や機体への重大なダメージを与える可能性があります。過去には海外で大規模な事故も発生しており、日本でも対策が急務となっているのです。

しかし、効果的な鳥対策は簡単ではありません。従来の方法では、バードパトロール隊が空砲を鳴らしたり、鳥の悲鳴を流したりしていましたが、人件費もかかり24時間体制での対応は困難でした。だからこそ、実証実験を通じて新しい技術の有効性を確かめることが重要なのです。ティ.エム.ワークスのような小さな会社が、実際に空港で実験を重ねることで、この大きな課題に挑んでいます。


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バードソニックの仕組みと価格「1台30万円で作るバリア」

バードソニックの核心は、高周波による「音のバリア」です。轟社長の説明によれば、スピーカーから高周波を発することで、目に見えないバリアを作り出すイメージだそうです。人間の耳にはキンキンという独特な音として聞こえますが、鳥にとってはこの音が非常に不快で、近づけなくなるのです。

Bird Sonic

(有)ティ.エム.ワークスのバードソニック                           (引用:「がっちりマンデー」より)

番組で実際にバードソニックの音を聞いた加藤浩次さんは「おお、おお、おお」と反応し、劇団ひとりさんも「これ鳥嫌なんだ」と納得していました。この音波は指向性があり、特定の方向に照射することができるため、空港の滑走路や誘導路に沿って効果的に配置できるのが強みです。

1台30万円という価格設定は、空港の安全対策費用としては非常にリーズナブルです。24時間365日稼働し続け、メンテナンスもソーラーパネルの清掃と定期的な草刈り程度。人件費がかからず、電気代もゼロという経済性の高さが、実証実験での評価につながっています。


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関西空港での実証実験結果と増田愛さんの証言

がっちりマンデーの取材班は、実証実験が行われている関西空港を訪れました。現地には確かにバードソニックが設置されており、関西エアポート(株)運用部増田愛さんが効果について証言しています。

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関西エアポート(株)運用部の増田愛さん                       (引用:「がっちりマンデー」より)

関西空港では現在14台のバードソニックが導入されており、離着陸時のバードストライクを回避するために滑走路周辺に配置されています。増田愛さんは「体感としては、(鳥が)少なくなってるんじゃないかなっていうのは感じているところです」とコメント。現場で日々飛行機の安全を見守る立場からの言葉だけに、説得力があります。

実証実験の具体的なデータも公表されています。関西空港では、ヒバリなどが滑走路周辺に現れる数が前年比で半減したという結果が出ているのです。これは単なる偶然ではなく、バードソニックの継続的な効果を示す重要な証拠といえるでしょう。

関西空港以外にも、全国9空港で実証実験と一部本格導入が始まっています。各空港で得られたデータを分析し、さらに効果を高めるための改良も続けられているとのこと。実証実験という慎重なプロセスを経ることで、確実に成果を積み重ねている様子がうかがえます。


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実証実験で判明!鳥の種類別に効果的な周波数の違い

バードソニックの実証実験で最も興味深い発見は、鳥の種類によって嫌がる周波数が異なるという事実です。番組では河口湖で実際に実験が行われ、鵜とカラスが岩場にいる様子が映されました。

轟社長は「カラスだけ飛び立っていくんじゃないかと思っております」と予告。スタッフが「なんで?」と驚く中、実際に音を出してみると、鵜はじっと動かないまま、カラスだけが居心地悪そうに動き始め、最終的に飛び立っていきました。加藤浩次さんも「うそー」と驚きの声を上げていましたが、これがまさに実証実験の成果なのです。

轟社長によると、カラスに対しては10kHz(キロヘルツ)から15kHzの周波数が特に効果的だそうです。つまり、バードソニックは単に鳥を追い払うだけでなく、決まった種類の鳥をピンポイントに狙うことができる精密な装置なのです。

さらに驚くべきことに、同じ種類の鳥でも地域によって反応する周波数が違うケースがあることも判明しました。データによると、屋久島空港ではヒバリが10~20kHzを嫌がるのに対し、喜界島空港では10~15kHzが効果的だったとのこと。加藤浩次さんは「なんなんだよー」と思わず声を出していましたが、劇団ひとりさんも「面白い」とこの発見に興味津々でした。

この地域差の発見こそ、実証実験の重要性を示しています。机上の理論だけでは決してわからない、現場での試行錯誤から得られる貴重なデータなのです。


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設置場所の重要性「草や木が音波を吸収する」実証実験の教訓

実証実験で明らかになったもう一つの重要な発見が、設置環境の重要性です。轟社長が外で説明していた際、「日当たりは悪くないけど、草がね」と指摘していました。スタッフが不思議そうにしていると、意外な事実が明かされます。

「高周波が吸収されてしまうんですよ。草とか木とか」と轟社長。つまり、いくら高性能な装置でも、周囲に草が生い茂っていたり、木が近くにあったりすると、音波が届かず効果が半減してしまうのです。加藤浩次さんも「届かなきゃダメなんだね」と納得していました。

そのため、バードソニックを設置する際は、周辺の草刈りが必須のメンテナンス作業となります。番組では実際に草刈りをしてから設置する様子が映されていました。このような細かい条件は、まさに実際に現場で試してみないとわからないことです。

劇団ひとりさんも「まさかあんな葉っぱとかに吸収されるとはね」「やらないと分かんないですわね」とコメント。加藤浩次さんも「音波がね」と相づちを打っていました。この発見により、今後の設置マニュアルには「定期的な草刈り」が明記されることになり、より確実な効果が期待できるようになったのです。

ソーラーパネルを使用している点も、この草刈りの重要性に関係しています。進藤晶子さんが「あ、太陽光だから?」と指摘したように、草が生い茂ると太陽光も遮られてしまうため、二重の意味でメンテナンスが重要というわけです。


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ハイパー熊ソニックへの展開「鳥から熊まで」応用の可能性

バードソニックの技術は、鳥だけにとどまりません。轟社長は「バードソニックとはちょっと違って、熊対策用にちょっとバージョンアップしています」と、新しい装置を披露しました。その名も「ハイパー熊ソニック」です。

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T.M.WORKSのハイパー熊ソニック                                                  (引用:「がっちりマンデー」より)

このハイパー熊ソニックは、北海道や富山県ですでに実証実験として導入されています。加藤浩次さんが「北海道は置いた方がいい」とコメントしたように、近年、熊の出没や人身事故のニュースが増えている地域での需要は非常に高いと考えられます。

鳥で効果が実証された音波技術が、他の野生動物にも応用できる可能性を示したことは、ビジネスとしても大きな広がりを持ちます。森永康平さんは経済アナリストの視点から「日本でうまくいっちゃえば、市場は一気にグローバルになるので、もっと大きい金額で売っても、多分世界中の航空関連の会社買ってくれる可能性があるんじゃないかなと思います」と指摘。加藤浩次さんも「需要があればそれだけ値段も上がるってことですね」と、ビジネスの可能性を理解していました。

実際、バードストライクは日本だけでなく、世界中の空港が抱える共通の課題です。海外の空港でも実証実験が成功すれば、グローバル市場での展開が現実味を帯びてきます。小さな会社の挑戦が、世界的なビジネスに成長する可能性を秘めているのです。


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まとめ

がっちりマンデーで紹介されたバードソニックの実証実験は、日本の飛行機業界に革新をもたらす可能性を秘めています。山梨県の小さな会社が開発した1台30万円の装置が、全国9空港で実証実験され、関西空港では鳥の出現数を半減させるという具体的な成果を上げました。

実証実験を通じて、鳥の種類ごとに効果的な周波数が異なること、同じ鳥でも地域差があること、草や木が音波を吸収してしまうため定期的なメンテナンスが必要なことなど、机上では決してわからない貴重な知見が次々と明らかになっています。

さらに、ハイパー熊ソニックとして動物対策への応用も始まっており、技術の汎用性の高さが証明されつつあります。森永康平さんが指摘したように、日本での実証実験が成功すれば、グローバル市場への展開も現実的です。

加藤浩次さんと劇団ひとりさんが口を揃えて「実証実験は大事」と語っていたように、新しい技術やビジネスには、実際に試してみることが不可欠です。ティ.エム.ワークスの轟秀明社長の挑戦は、「バードソニックでガッチリ!」という言葉通り、着実に成果を上げながら、次のステージへと進んでいます。

※ 本記事は、2025年10月12日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 有限会社ティ.エム.ワークスの公式サイトはこちら

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