TBS系「がっちりマンデー!」(2024年3月17日放送)で取り上げられた日本の伝統工芸品「石見焼(いわみやき)すり鉢」が、実は我々の生活に欠かせない必需品だったのです。この記事では、番組で注目を集めた石見焼すり鉢の魅力の秘密に迫ります。頑丈で機能的だけでなく、職人の卓越した技が隠れているのがポイントです。ぜひ、伝統の技と進化を続ける石見焼すり鉢の驚きの姿を見逃さないでください。
石見焼すり鉢が日本中で大人気の理由
石見焼のすり鉢が日本中で大人気なのには、その品質の高さと機能性が理由として挙げられます。
石見焼は島根県江津市を中心に江戸時代から続く伝統的な焼き物です。街並みを見渡せば赤い屋根瓦が目に付くはずです。これらの赤い瓦は「石州瓦」と呼ばれ、石見焼がルーツとなっています。石見焼の特徴は、地元で採れる粘土を原料にしているため、粘着性が高く粒子が細かいことです。高温で焼成すると粒子がより引き締まり、非常に頑丈になるのが最大の特長なのです。
石見焼で作られたすり鉢もまた、この頑丈さを兼ね備えています。すり鉢の内側のギザギザの溝は手作業で丁寧に付けられており、すりつぶし作業に最適な絶妙な尖り具合を実現しています。型に粘土を流し込む製法だと溝が丸くなってしまうため、石見焼ならではの手作業にこだわっているのです。
また、石見焼すり鉢の売れ行き好調にはホームセンターやスーパーでの販路が大きな要因となっています。実は国内で販売されている家庭用すり鉢の9割近くが、江津市の元重製陶所で作られたものだったのです。同社は年間15万個ものすり鉢を製造し、ホームセンター向けに卸しているため家庭にも浸透しやすくなっています。
さらに近年では海外展開にも力を入れており、コアな料理人からも高い評価を受けています。専用ブランドを立ち上げ、すり鉢底面にゴムを装着したり電子レンジ対応にするなど、使い勝手の良さからも世界中で人気が高まっているのです。
石見焼すり鉢の製造工程に隠された”絶妙な技”とは?
石見焼すり鉢の最大の魅力は、内側の溝の形状にあります。溝はすりつぶし作業に欠かせない部分で、その形状が絶妙なのが特徴となっています。このギザギザの細かい溝は、なんと手作業で1つ1つ丁寧に加工されています。
通常であれば、ロクロなどで成型した後に型に粘土を流し込む方法で製造されますが、それだと溝の先端が丸くなってしまい機能が落ちてしまいます。そこで元重製陶所では、職人が手作業で丁寧に粘土を削り、適度な尖りを持った鋭い溝を1つずつ作り上げているのです。
この工程は「目かき」と呼ばれ、作業する職人は「削る角度」や「力加減」を微妙に調整しながら神経を集中させて作業します。「削る動作のイメージは表しにくい」そうですが、長年の経験と熟練の技が溝作りに生かされています。
手作業にこだわる最大の理由は、石見焼自体が本来「固くて丈夫」であることにあります。地元の粘土を使い高温で焼き上げた石見焼は、粘着性も高く頑丈な焼き物となるため、尖った溝が折れにくいのが大きな特徴なのです。
現場のこうした緻密な手作業により、すり鉢の命ともいえる溝ができ上がります。この石見焼独自の「絶妙な加工技術」が、高い品質と機能性を実現し、日本でも世界でも高い評価を集めている所以なのです。
石見焼すり鉢の通販サイトで人気急上昇中!おすすめの購入方法
石見焼すり鉢は一般の家電量販店やホームセンターで手に入れられるのが一般的ですが、近年はネット通販での人気も急上昇中です。
通販サイトでの購入なら全国どこに住んでいても手軽に買えるメリットがあり、サイズ展開も豊富です。元重製陶所のオンラインストアでは、手のひらサイズのミニサイズから飲食店用の18号(直径約56cm)の特大すり鉢まで、バリエーションを揃えて展開しています。
また、すりこ木やすりこぎ棒なども一緒に購入できるセットもあり、スムーズにすりつぶし作業がスタートできます。セット買いが通販ならではの利点で、店頭では少ないサービスとなっています。
さらに、公式サイト以外にも楽天やAmazonなどの大手ショッピングサイトでも石見焼すり鉢が並び、2024年には在庫切れになるほどの人気ぶりを見せています。価格の手頃さと実店舗受け取りなどで売れ行きが伸びているようです。
石見焼のすり鉢をネットで買う際のポイントは、メーカー製品を選ぶことです。伝統的な製法で作られた本場の石見焼を選びましょう。販売店の商品レビューもチェックすることで、品質の良し悪しを把握できます。
このように通販での購入が急増しているのは、石見焼すり鉢の魅力が広く伝わってきた証と言えるでしょう。
石見焼すり鉢以外の石見焼おろし器・調理器具の魅力
石見焼で製造されているのはすり鉢だけではありません。同じく日本を代表する磁器産地である石見焼には、様々な調理器具やおろし器なども存在します。
特におろし器は、昆布やにんにく、生姜など硬い食材を強くおろすのに最適で、高い人気があります。すり鉢同様、内側の溝付けに手間をかけた製品がおすすめです。
またお餅つき臼や、お手塩などの石器調理用品、湯のみや徳利といった食卓用品まで幅広い品ぞろえとなっています。
近年では素材のよさが見直され、電子レンジ調理に適した石見焼も登場しています。どろ火で焼いた素朴な風合いに対する人気もあり、テーブルウェアや器のみとしての需要も高まっています。
そうした調理器具や食卓用品にしても、石見焼ならではの頑丈な作りと職人技が活かされた品々が揃っており、機能性とデザイン性を兼ね備えています。すり鉢以外にも、ぜひ石見焼の器を使ってみてはいかがでしょうか。料理の腕はもちろん、食卓を引き立ててくれることでしょう。
石見焼すり鉢の販売店は?取扱い実店舗・通販での入手方法
石見焼すり鉢が手に入る主な販売店をご紹介します。
まず窯元直営の実店舗があります。江津市にある元重製陶所の本店には、サイズ展開豊富なすり鉢が揃っています。工場直営ならではの新鮮な品揃えと価格が魅力です。他にも石見地方の窯元やアンテナショップでも実物を見ながら購入できます。
また、全国のホームセンターやスーパーマーケット、百貨店の器具売り場に並ぶのが一般的な入手方法です。日用品売り場にもすり鉢が置かれており、身近に手に入れやすいのが人気の理由でしょう。
さらに通信販売でも幅広いラインナップが用意されています。元重製陶所のオンラインストアでは、手のひらサイズからプロ用の超特大すり鉢まで豊富に取り扱っています。
どの購入方法を選んでも、メーカーである窯元製品を買うことが重要です。石見焼本来の品質と機能性を実感できるのがメーカー製の本物だからです。
通販は工場直送で全国に届けられるメリットもあり、ラインナップと価格を比較しながら購入するのが賢明でしょう。実店舗でサイズ感を確かめてから通販で手に入れるのも一つの方法です。
・元重製陶所のHP・オンラインストア・取扱い店舗などはこちら
【まとめ】 家庭の味方「石見焼すり鉢」の魅力に迫る!
2024年3月17日放送のTBS系「がっちりマンデー!」で、日本の伝統工芸品である”石見焼すり鉢”の魅力が取り上げられました。
石見焼すり鉢が注目された最大の理由は、食材をすりつぶす際の圧倒的な機能性と品質の高さにありました。
すり鉢の内側には、職人が一つひとつ手作業で丁寧に細かい溝を付けています。この「目かき」工程で、適度な尖り具合を実現し、すくすく食材をすりつぶせるよう細工しているのです。
そして石見焼すり鉢が頑丈で丈夫な理由は、原料となる石見地方の粘土にあります。この粘土は粘着性が高く細かい粒子で、高温焼成によりさらに引き締まり非常に硬くなるのがポイントです。
こうした高品質な石見焼すり鉢は、ホームセンターやスーパーを中心に全国で圧倒的な売れ行きを見せており、メーカーの元重製陶所では年間15万個ものすり鉢を製造しています。
さらに公式通販サイトでも人気が拡大。電子レンジ対応や海外向けブランド展開など、進化を続けています。
番組内でも、江津市の元重製陶所の工場を実際に見学。歴史ある石見焼の職人技に触れられ、”職人の技と伝統に支えられている”ということが実感できた様子でした。
このように、伝統の技と機能性、そして品質が一体となった石見焼すり鉢。今後ますますその魅力が広く浸透していくことが期待されます。
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