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公営競技(ギャンブル)競輪

競輪に単勝・複勝がない理由 あれば買う?!

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現在、日本の公営ギャンブルの中で、競輪だけが単勝・複勝がありません。その理由を調べてみました。

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歴史的経緯

競輪では、意外なことにかつては単勝と複勝の車券が販売されていました。競輪が開始した1948年から約55年間、2002年~2003年頃まで販売が続けられていました。しかし、その後廃止され、現在に至っています

 

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廃止された主な理由

売上の低迷

   単勝・複勝の車券は他の券種と比較して売上が極端に低かったことが主な理由です。当時は現在のような自動券売機やネット販売ではなく、窓口での人力販売が中心で、売上の少ない単勝・複勝の窓口を維持するコスト(人件費)が見合わなくなりました。

券種削減の必要性

   三連単と三連複という新しい券種が導入されるタイミングで、券種の総数を抑えるために廃止されました。券種が多すぎると、車券の販売やオッズの計算などにコストがかかるため、売上の少ない単勝・複勝を廃止する判断がなされました。

バブル崩壊後の影響  

   日本のバブル崩壊後、競輪全体の売上が著しく低下する中で、売上改善のために3連複と3連単の導入と合わせて単勝・複勝の廃止が決定されました。

 

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他の公営競技との比較

競輪以外の公営ギャンブルでは単勝・複勝は現在も販売されています。

  1. 競馬:単勝(1着の馬を予想)と複勝(3着以内に入る馬を予想)が現在も販売されています。 
  2. 競艇(ボートレース):単勝(1着のボートを予想)と複勝(2着以内に入るボートを予想)が現在も販売されています。
  1. オートレース:単勝は販売されていますが、複勝は2021年4月に廃止されました。

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競輪に単勝・複勝がないことによる影響

競輪に単勝・複勝がないことで、どんな問題があるのでしょうか。

 

初心者参入のハードル上昇

   単勝・複勝は1名(1車)だけを選択する最もシンプルな券種であるため、競輪初心者にとって最も取っつきやすい券種でした。その廃止により、新規ファン獲得の障壁となっています。

競輪全体の売上減少

   単勝・複勝の廃止後、競輪の売上は大幅に減少しました。2000~2002年には1,000万円以上だった売上が、廃止後は徐々に下落し、2006年には約860万円まで落ち込みました。

応援の意味を込めた買い方ができなくなった

   特定の選手を応援したいファンが、その選手だけを選んで車券を購入する手段が失われました。

 

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代替となる券種

現在、競輪で単勝・複勝の代わりとなり得る券種は、

ワイド  

   3着以内に入る2車を当てる券種。7種類の賭式の中で最も当たりやすく、単勝・複勝の代替として一番近い存在です。

2車単  

   1着と2着を着順通りに当てる券種。的中率と配当のバランスが良いとされています。

 

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単勝・複勝復活の可能性

競輪に単勝・複勝が復活する可能性は現時点では極めて低いとされています。主な理由としては、

  1. 廃止から20年以上経過しており、運営側や多くのファンにとって需要が高くない
  2. 賭式変更にコストがかかる
  3. 現状の券種で運営が安定している

 

ただし、PIST6(ピストシックス)と呼ばれる新しい競輪種目では、単勝の券種が導入されています。これは2021年から千葉JPFドームで開催されている250競走の愛称で、従来の競輪とは異なる国際規格のルールで行われています。

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まとめ

競輪に単勝・複勝がない理由は、主に経済的な観点から廃止されたものであり、他の公営ギャンブルとの大きな違いとなっています。一部のファンからは新規顧客獲得のために復活を望む声もありますが、現状ではワイドや2連単などの券種で代替する形となっています。また、PIST6という新しい競輪種目では単勝が導入されるなど、一部では変化の兆しも見られます。

 

日本の公営ギャンブルの中で、競輪だけが単勝・複勝を持たないという特殊性は、その歴史的経緯と経済的判断の結果であることがわかりました。

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