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【ライフイズマネー】2025年問題でVHSテープダビング「急増の理由と料金を解説」

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2025年5月27日放送のテレビ東京系「LIFE IS MONEY ~世の中お金で見てみよう~」で特集されたVHSテープの2025年問題が注目を集めています。番組では林修さんをMCに迎え、なぜ今VHSダビングサービスが急激に盛り上がっているのか、その背景と現状を詳しく紹介しました。家庭に眠っているビデオテープが実は「宝の山」かもしれません。この記事では、番組で取り上げられた内容をもとに、2025年問題の実態とダビング料金について詳しく解説します。

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2025年問題とは?VHSテープの劣化問題を徹底解説

VHSテープの2025年問題とは、磁気テープに記録された映像が2025年を境に見られなくなる可能性が高まっている深刻な問題です。この問題の核心は、VHSテープの寿命にあります。

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VHSに代表されるビデオテープが2025年頃に見えなくなる?!

一般的にVHSテープの耐用年数は20年から30年とされており、最も多くのビデオテープが販売された1998年から計算すると、まさに現在が劣化の時期を迎えているのです。番組でも説明された通り、テープの劣化が進むと映像が乱れたり、最悪の場合は全く再生できなくなってしまいます。

この問題が世界的に認知されるきっかけとなったのが、2019年にユネスコ(国連教育科学文化機関)が発表した「マグネティック・テープ・アラート」です。ユネスコは「2025年までにビデオテープをダビングしておかないと見られなくなるかもしれない」という警告を出し、これが「2025年問題」と呼ばれるようになりました。

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2019年にユネスコが発表した「マグネティック・テープ・アラート」

番組の解説者である日本経済新聞の原田亮介論説フェローは、ユネスコが単に世界遺産を認定する機関ではなく、文化遺産や教育に関して様々な警告を出していることを説明しました。実際、ユネスコは2023年にはフェイクニュース対応のハンドブックを発行したり、学校でのスマートフォン使用を禁じる勧告を出すなど、現代的な課題にも積極的に取り組んでいます。

さらに深刻なのは、再生機器の問題です。家庭用ビデオデッキの生産は2016年に完全に終了しており、現在は修理やメンテナンスも困難な状況となっています。つまり、テープが劣化する前にデッキが故障してしまえば、貴重な映像を見ることすらできなくなってしまうのです。

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2016年に完全生産終了の家庭用ビデオデッキ

 

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ライフイズマネーで紹介されたダビングコピー革命の実態

番組で取材されたのは、東京・元浅草にある「ダビングコピー革命」です。この会社は、ビデオデッキの生産が終了した2016年の翌年、2017年に創業された比較的新しい企業ですが、デッキが壊れて映像を見られなくなった人たちのニーズに応える形で事業を開始しました。

同社の現状は、まさに「2025年問題」の影響を如実に物語っています。昨年末から注文が急激に増加し、多い時は1ヶ月でおよそ2750件もの依頼が殺到しているのです。番組の取材時には、毎日のように大量の荷物が届く様子が映されており、その中身はすべてVHSテープでした。

作業体制も相当なもので、150台のビデオデッキを土日関係なく朝から晩までフル稼働させており、1ヶ月のダビング本数はおよそ2万本に達しています。それでも作業が追いつかず、現在は注文してから3ヶ月以上先の納期となっているそうです。

番組では、同社の担当者が「1月頃にはもう入りきらなくなって、新しく倉庫用の部屋を借りたりした」と語っており、2025年問題による需要急増の実態を生々しく伝えています。毎日100件程度の依頼が来ており、「もうどうしよう?」という状況まで追い込まれているほどです。

この会社の特徴は、単なるダビングサービスではなく、映像をデータ化する事業として位置づけている点です。VHSテープの映像をDVDやデジタルデータに変換することで、半永久的に保存できる形にしているのです。

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VHSダビング料金と納期の現状「1本898円から」

「ダビングコピー革命」の基本料金は1本898円となっています。番組では「1本900円ぐらい」と紹介されていましたが、正確には898円です。この価格設定について、林修さんは「この感動が1000円で得られるなんて。1000円弱で」と感嘆の声を上げていました。

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フル稼働のダビングコピー革命

ただし、この基本料金に加えて、ダビングする媒体や納期期日によっては追加料金が発生する場合もあります。例えば、急ぎの対応を希望する場合や、特殊な形式での変換を求める場合などです。

番組で紹介された利用者の実例を見ると、料金の幅がよく分かります。

  • 個人利用者(女性): 6本で約5400円
  • 学校関係者: 税込み価格で全て合わせて13万4338円
  • 35本依頼の女性: 相当な金額(具体的な金額は番組では明かされず)

学校の先生が依頼したケースでは、学校行事などの記録映像をダビングするために13万円以上を支払っており、「学校の財産でもある」として教育機関での需要の高さも浮き彫りになりました。

現在の納期については、需要急増の影響で3ヶ月以上の待ち時間が発生しています。これは150台のデッキをフル稼働させても追いつかない状況を示しており、2025年問題の切迫感を物語っています。

料金と時間を考慮すると、確かに専門業者に依頼する価値は十分にあると言えるでしょう。自分でダビング環境を整えようとすると、ビデオデッキの購入(中古でも数万円)、キャプチャーデバイスの購入、時間と手間を考えれば、898円という価格は非常にリーズナブルです。

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テープ劣化の症状とクリーニング方法

番組では、VHSテープの劣化症状について具体的な解説がありました。最も分かりやすい劣化の兆候は、テープが白くなる現象です。多くの人が「何となく覚えがある」と感じるこの白い部分は、実はカビなのです。

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カビが生えたビデオテープ

原田論説フェローは番組で実際にカビの生えたテープを見せながら、「これ、実はカビなんです」と説明しました。カビが生えてしまうと、多くの人は「もう駄目かな?」と諦めてしまいがちですが、実は復活させる方法があります。

アルコールなどでクリーニングすると、カビの生えたテープも見られるようになるのです。番組では「何ということでしょう」という表現で、クリーニング後の綺麗になったテープを紹介し、出演者から「わあ、綺麗」「綺麗、綺麗」という驚きの声が上がりました。

ただし、すべてのテープが救えるわけではありません。ダビングコピー革命によると、劣化で全く見られないビデオテープは100本に1本程度だそうです。つまり、99%のテープは何らかの方法で映像を取り出すことができるということになります。

番組で紹介された松谷さん夫婦の40年前の結婚式映像でも、再生時に映像が乱れている箇所がいくつかありましたが、これも劣化の一例として紹介されました。しかし、それでも十分に鑑賞に堪える品質で復活させることができており、専門業者の技術力の高さが示されました。

テープの劣化は避けられない自然現象ですが、適切な処置により多くの場合は映像を救出できるということが、番組を通じて明らかになりました。

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利用者の実例「結婚式から学校行事まで多様な用途」

番組では、実際にダビングサービスを利用した人たちの体験談が多数紹介され、その用途の多様性が印象的でした。

最も感動的だったのは、松谷さん夫婦の40年前の結婚式映像の事例です。番組では実際にDVDが届いた後の鑑賞会の様子を取材しており、映像を見た奥様が「ちょっと、ティッシュを持ってきていい」と涙ぐむ場面が映されました。

映像には若い頃のご両親の姿も映っており、ご主人は「父は亡くなっちゃってるんで、こういうビデオ、DVDで会えて良かった」と語りました。40年間で「色んなことが起きた」中で、改めて家族の歴史を振り返る貴重な機会となったのです。

個人利用者では以下のような事例が紹介されました。

  • 30年前の幼少期映像: 2-3歳頃の映像をダビングし、ゴールデンウィークの帰省時に両親と一緒に鑑賞予定の女性
  • 36年前の両親の映像: 8ミリやHi8も含めて全てデータ化を進めている男性
  • 膨大な家族記録: 35本ものテープを持参した女性(母親がテレビで見たいと希望)

教育機関での利用も注目すべき点です。学校の先生が学校行事などの記録映像をダビングするために13万円以上を支払ったケースでは、「学校の財産でもある」として、教育現場でも貴重な記録の保存が急務となっていることが分かります。

番組出演者の中でも、山中崇さんが「大学からお芝居始めたんですけど、その初舞台のビデオとかもまだ有るんで」と語るなど、個人の思い出だけでなく、キャリアの記録としても重要な意味を持つことが示されました。

山下リオさんは「父がビデオ撮るのが好きで、家で定点カメラのように撮影していた」として、実家に膨大なビデオテープがあることを明かしました。このように、家族の日常を記録し続けた「定点観測」的な映像も、今となっては貴重な家族史の資料となっています。

これらの事例から分かるのは、VHSテープに残された映像は単なる「昔の記録」ではなく、家族の歴史、個人の成長記録、教育現場の財産など、多面的な価値を持つ「文化遺産」だということです。

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まとめ

テレビ東京系「LIFE IS MONEY」で特集されたVHSテープの2025年問題は、多くの家庭に眠る貴重な映像資産の危機を浮き彫りにしました。1本898円という比較的手頃な料金で、40年前の結婚式映像のような感動的な思い出を蘇らせることができるダビングサービスの価値は計り知れません。

2019年のユネスコによる警告から6年が経過し、VHSテープの劣化は確実に進行しています。ダビングコピー革命での3ヶ月以上の納期待ちという現状は、多くの人が2025年問題の深刻さを実感し始めていることを示しています。

カビの生えたテープも100本中99本は何らかの形で復活可能という事実は希望的ですが、時間が経つほど劣化は進行します。家庭に眠るVHSテープがある方は、「いつか見よう」と先延ばしにせず、早めの対処を検討されることをお勧めします。

技術の進歩により記録媒体は次々と変化していきますが、そこに込められた家族の思い出や歴史の価値は変わりません。2025年問題を機に、デジタル化を通じて大切な映像を未来につなげていくことが、今まさに求められているのです。

※ 本記事は、2025年5月27日放送(テレビ東京系)の人気番組「LIFE IS MONEY ~世の中お金で見てみよう~」を参照しています。

※ 番組で取材された、「ダビングコピー革命」のHPはこちら

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