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テレビ番組・情報

【ガイアの夜明け】ウッドコアが挑む「大阪万博」大屋根リング 「浪江の杉」に込めた夢

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東日本大震災から13年が経過した今も、福島県浪江町では町の75%が帰還困難区域となっています。住民の半数が「戻る予定はない」と答える中、雇用の場の創出が町の急務となっています。そんな中、地元企業「ウッドコア」が「ガイアの夜明け」(2024年3月8日放送-テレビ東京系)で取り上げられた大阪万博の目玉「大屋根リング」に挑戦しています。この世界最大級の木造建築物に福島県産杉を使うことで、震災復興の姿を世界にアピールできるのです。さらに浪江町では、町内の木材を活用した大規模再開発が検討されるなど、新たな一歩を踏み出そうとしています。

 

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福島県浪江町の”ウッドコア”が大阪万博のシンボル”大屋根リング”に挑戦

2025年予定の大阪・関西万博で、世界最大級の木造建築物「大屋根リング」が目玉となっています。この大規模プロジェクトに挑戦しているのが、福島県浪江町の木材加工会社「ウッドコア」です。東日本大震災から13年が経過し、浪江町の復興に向けた新たなシンボルとなりそうです。

 

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“ウッドコア”とは?地元企業による福島県産木材の活用

ウッドコアは浪江町に本拠を置く中堅木材加工企業です。設立は震災から7年後の2018年で、地元出身の相澤貴宏さと朝田英洋さんが立ち上げました。福島県産の木材、主に杉やカラマツを使い、高耐久で高品質な「大断面集成材」を生産しています。集成材とは複数の木材を特殊接着剤で張り合わせた木材のことです。東京の高輪ゲートウェイ駅や道の駅なみえの柱にも同社の集成材が使用されています。

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㈱ウッドコア 朝田英洋さん

 

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㈱ウッドコア 相澤貴宏さん

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震災から13年、浪江町の現状と”帰還”を決められない人々の思い

東日本大震災で甚大な被害を受けた浪江町では、町の75%が現在も帰還困難区域となっています。町民の半数が「浪江に戻る予定はない」と回答するなど、住民の帰還が進んでいません。震災から13年が経過した今も、浪江町の人口は震災前の1割にとどまる2,000人程度です。町では雇用の場の確保が急務となっています。

 

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大阪万博”大屋根リング”に込められた”ウッドコア”の思い

大阪万博の目玉「大屋根リング」は、一周約2km、高さ20mの超大型木造建築物です。ウッドコアは福島県産材の杉を使って、このリングの梁材の多くを供給しています。相澤さんは「福島県産材を広く普及できる活動の場になれば」と期待を寄せています。震災の被災地の福島から、日本の技術の粋を世界にアピールできる絶好の機会ととらえているのです。

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大阪万博 大屋根リング

 

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福島県産杉の”価値”と伐採のタイミング

福島県では森林面積の7割を占める杉林があり、高度経済成長期に植林された杉が伐採適期を迎えています。50年を過ぎると病害で価値が下がるため、この時期に伐採することが重要です。ただし、過剰に伐採しすぎると資源の枯渇につながる恐れもあります。ウッドコアが大阪万博に向けて伐採したのは、6,000本を超える立派な50年杉です。これは一般住宅に換算すると約150棟分にもなる大量の木材です。

 

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世界最大級の木造建築”大屋根リング”の製造過程

ウッドコアの大断面集成材は、まず放射線検査と選別を経て製造されます。その後、角材に加工された集成材は、鉄骨造の建物と同様の工程で組み立てられます。柱と梁の接合部はボルトで固定され、耐震性が確保されています。このリングは清水寺の舞台をモチーフにしており、日本の伝統的な木造建築の技術が生かされた構造となっています。

 

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大阪万博後の”大屋根リング”の行方と再利用

万博後は大屋根リングは解体され、再利用される予定です。木材自体は非常に頑丈で、周到な設計により長期間の使用が可能です。ウッドコアの技術で生産された木材の活用の場は、この先も広がっていくでしょう。

 

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浪江町の新たな挑戦、駅前再開発で”地産地消”の木材活用

浪江町では駅前の再開発が検討されており、駅周辺に住宅や商業施設を大型木造建築で建設する計画があります。町産業振興課の近野課長は「町内で作られた木材を使うとメリットがある」と話しており、ウッドコアの集成材を活用する構想です。町の新たな顔となるシンボル的な大型木造建築物が描かれています。

 

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“ふるさと”を捨てない”ウッドコア”の決意

震災からの復興に取り組むウッドコアの朝田さんは、自身が4代続く老舗の家業を守るため、東京から一人で先に浪江に戻ってきました。復興関連の植林作業などに従事しながら、従業員の雇用も確保してきました。「浪江は変わっていく。でも私も住民として頑張りたい」と朝田さんは語ります。地元を捨てない同社の決意が、浪江の新しい姿を切り開いていきます。

 

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まとめ

東日本大震災の被災地・福島県浪江町から、大阪万博のシンボル”大屋根リング”に挑戦するウッドコアの活動を紹介しました。同社の高い技術と地元木材の活用により、福島の復興を世界に発信できる願望が込められています。震災から13年を経て、浪江町では雇用の場の創出や大規模再開発による新たな一歩も期待されます。ウッドコアのように、ふるさとを決して捨てない姿勢が、町の将来を切り開いていくことでしょう。

 

株式会社ウッドコアのHPはこちら

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