はじめに
2025年6月22日放送のTBS系「がっちりマンデー‼」で、なかやまきんに君が自身の過去最高売上のきっかけについて語った際に言及したのが、2021年12月に起きた「NHK福岡放送事故」である。この出来事は、きんに君のキャリアにとって大きな転換点となり、その後の飛躍的な活躍につながった記念すべき事件として語り継がれている。
事件の概要
発生日時・場所
- 日時: 2021年12月7日夕方
- 番組: NHK福岡「ロクいち！福岡」
- 場所: 福岡市東警察署（きんに君の1日警察署長就任）
事件の経緯
福岡市出身のなかやまきんに君が地元の東警察署で1日警察署長を務めることとなり、年末年始の防犯呼びかけのイベントに参加した。この様子をNHK福岡の夕方ニュース番組で取り上げることになった。
伝説のギャグ誕生の瞬間
報道陣からの質問
イベント中、報道陣から「福岡市民の安全を守りますか？守らないですか？」という質問が投げかけられた。
きんに君の回答
この質問に対し、きんに君は持ち前の筋肉ギャグで以下のように回答した：
「おい、さあ聞かれてますよ、おい。（福岡市民の）安全を守るのかい？守らないのかい？どっちなんだい？ま〜、も〜、る！パワー！」
現場では若干すべり気味の空気が流れたものの、きんに君は自身の右上腕部に向かって問いかけ、最後に力強く「パワー！」のポーズで締めくくった。
放送事故の瞬間
一橋忠之アナウンサーのツボにヒット
VTR後、スタジオに戻ったキャスターの一橋忠之アナウンサーが、きんに君のギャグが完全にツボにはまってしまい、笑いを堪えられない状態となった。
次のニュースが読めない事態
一橋アナは次に読み上げる予定だったコロナウイルス関連のニュースを笑いをこらえながら読み上げることになり、声を震わせながら原稿を読む異例の事態となった。
放送中の謝罪
最終的に一橋アナは放送中に「先ほどはすみません、笑ってしまってニュースちゃんと読めなくて本当にごめんなさい、気を付けます」と謝罪することとなった。
【実際の映像】なかやまきんに君のギャグで一橋アナが爆笑する伝説の瞬間
この動画で、きんに君の「パワー！」ギャグの後、一橋アナが笑いを堪えきれずに次のニュースを読めなくなる様子をご覧いただけます。
社会現象への発展
SNSでの大拡散
この放送事故の映像は瞬く間にSNSで拡散され、「伝説の放送事故」として話題となった。
主な反響：
- 「これは伝説」
- 「NHKアナウンサーをツボらせるきんに君すごい」
- 「上司は一橋アナを怒らないで」
- 「微笑ましい放送事故」
ハッシュタグでトレンド入り
#放送事故 #nhk #nhk福岡 などのハッシュタグが一時的にトレンド入りするほどの反響を呼んだ。
その後の展開と影響
当事者同士の和解
きんに君は翌日にTwitterで「昨日の福岡市東警察署で1日警察署長を勤めさせて頂きました。ニュースを読んで頂いた、NHK一橋忠之アナウンサーさんありがとうございました。パワー」と投稿し、感謝の気持ちを表した。
NHK総合での再会
2023年1月6日放送の「おはよう日本」（NHK総合）にきんに君がゲスト出演し、一橋アナとリモートで対面。当時の裏側について語り合うという展開となった。
リアル再会の実現
2023年5月30日、福岡でのイベント「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2023 in福岡」で、ついにきんに君と一橋アナのリアル対面が実現。きんに君はInstagramで「初めてリアルで対面させて頂きました」「また笑ってもらえるかな」と喜びを表現した。
きんに君のキャリアへの影響
知名度の飛躍的向上
この出来事をきっかけに、きんに君の知名度は全国的に急上昇。従来のファン層を超えて幅広い年代に認知されるようになった。
CM起用の増加
ダイショーを始めとする企業からのCM起用が相次ぎ、「どっちなんだい？」のフレーズがCMでも活用されるようになった。
メディア出演の激増
この事件以降、テレビ番組への出演オファーが激増。バラエティ番組から情報番組まで、幅広いジャンルで活躍の場を広げた。
まとめ
なかやまきんに君の「福岡警察署長パワー事件」は、単なる放送事故を超えて、一人の芸人の人生を変えた歴史的な瞬間となった。
この事件が示す成功の要因：
- 適切なタイミング: コロナ禍で明るい話題が求められていた時期
- SNSの拡散力: 映像がすぐに拡散される環境
- 第三者の推薦: 信頼できるNHKアナウンサーの反応
- キャラクターの魅力: きんに君の人柄の良さが伝わる内容
- 継続的な関係構築: その後も当事者同士が良好な関係を維持
この出来事は、長年積み重ねてきた努力が、偶然の瞬間と重なることで大きな飛躍につながるという、エンターテインメント業界の醍醐味を象徴している。そして何より、「笑顔で人を幸せにする」というきんに君の芸人としての本質が、多くの人に伝わった瞬間でもあった。
パワー！
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