スーパーでお肉やお刺身を買うとき、何気なく手にしている食品トレー。実はその多くを一社が作っていることをご存じですか。2026年6月21日放送のがっちりマンデーで紹介されたエフピコは、年間2400億円を売り上げる食品トレーの最大手です。この記事では、儲かる理由やツマゼロ容器、かさばらない技術までやさしく解説します。読めば、明日からトレーの見方が変わるはずです。
がっちりマンデーで話題!エフピコの食品トレーが2400億円儲かる理由
2026年6月21日に放送されたがっちりマンデーのテーマは「儲かる容器」でした。番組の最後に登場したのが、広島県福山市にあるエフピコです。儲かり容器の開発を担当する廣末康弘さんが、自社の強みを紹介してくれました。
このエフピコ、年間売上はなんと2400億円。番組では廣末さんがうっかり「2億4000万円」と言い間違える場面もありましたが、実際は2400億円という桁違いの規模です。全国に21箇所の工場を持ち、作っている食品トレーは年間260億枚。商品の種類は約1万2000アイテムにのぼり、全国のスーパーのおよそ8割で使われているというから驚きです。笠岡第一工場の今橋進工場長も、自信を持って「エフピコは食品トレーを作っている会社です」と語っていました。
では、なぜこれほど儲かっているのでしょうか。廣末さんが挙げた理由は、ずばり「機能性」でした。容器なんて物が入ればいいだけ、と思いがちですが、それは大きな間違い。エフピコのトレーには、わたしたちが気づかないところに、たくさんの工夫が詰め込まれているのです。その一つひとつが、スーパーや消費者に選ばれ続ける理由になっています。
大根のツマが不要に!エフピコの食品トレー「超角鉢TZ(ツマゼロ)」の正体
エフピコの機能性を象徴するのが、お刺身用の最新トレー「超角鉢TZ(ティーゼット)」です。このTZには「ツマゼロ」という意味が込められています。
これまでのお刺身パックは、大根のツマを敷いて立体感を出し、美味しそうに見せていました。ところがこの超角鉢TZは、容器そのものに傾斜をつけることで、ツマがなくてもお刺身を盛り上がって見せることができます。同じお刺身でも、従来のトレーに入れたときと比べて、ぐっと美味しそうに見えるから不思議です。
わたしがこの容器に感心したのは、見た目の演出だけにとどまらない点です。ツマがいらないということは、ツマそのものの材料費や、それを盛りつける人件費が減り、さらに食べずに捨てられがちなツマのフードロス対策にもなります。「美味しそうに見せる」という見栄えの工夫が、お店のコスト削減や食品ロスの削減にまでつながっている。容器一つで複数の課題をまとめて解決してしまう発想に、メーカーの底力を感じました。
寿司がズレない・蓋がパチッ!エフピコ食品トレーの驚きの機能性
エフピコのトレーには、まだまだ驚きの機能があります。番組で実演されたのが、お寿司専用の最新トレーです。
普通のトレーとエフピコのトレーにそれぞれお寿司を入れ、エコバッグに入れて両手を振りながら歩くという実験が行われました。すると、普通のトレーではお寿司が片側に大きく偏ってしまったのに対し、エフピコの最新トレーはまったくズレていなかったのです。秘密は、トレーの内側に配置された小さな突起と溝、いわゆるリブ。これがお寿司を一つひとつホールドし、外枠と合わせてガチッと固定する仕組みになっています。
もう一つ、わたしたちが日々体感している機能が、蓋のパチッと閉まる感覚です。スーパーの店員さんも「角がパチッと止まる」と話していましたが、これはお惣菜用のトレーなどで、蓋と容器の凹凸がしっかり噛み合う構造になっているおかげ。だから汁が外に漏れにくいのです。最近なんとなく蓋が閉めやすくなった気がする、と感じていた方も多いのではないでしょうか。その地味な快適さの裏にも、エフピコの技術が効いていたわけですね。
かさばらない秘密は両面真空成形!エフピコ食品トレーのすごい技術
エフピコのトレーには、儲けるために欠かせないもう一つの大事な機能があります。それが「かさばらない」ことです。
製品開発2部の藤井隆志さんによると、軽い食品トレーは、かさばってしまうと一度に運べる量が減り、輸送費がどんどんかさんでしまいます。だからこそ、いかに薄く重ねられるかが利益を左右するのです。番組では、一般的なトレー50枚と同じ枚数のエフピコのトレーを比べていましたが、エフピコのほうは驚くほどかさばっていませんでした。
この秘密が、両面真空成形という技術です。食品トレーは、温めたポリスチレンの板を金型で挟み、空気を吸って型に密着させて作ります。一般的には下側からだけ空気を吸うため、容器の内側がデコボコになり、重ねたときに引っかかってしまいます。ところがエフピコは、上と下から同時に空気を吸う。すると内側も外側も綺麗に仕上がり、トレー同士がぴったりと重なるのです。
ぴったり重なれば、同じ箱によりたくさん入り、一度に大量に運べて輸送費が下がります。たった一枚ずつの厚みの差が、260億枚という規模になれば、とてつもないコスト差を生む。目に見えない部分の精度こそが利益の源泉になっているという事実は、ものづくりの奥深さをあらためて教えてくれます。
世界で唯一のリサイクル!エフピコ食品トレーの環境への取り組み
エフピコを語るうえで忘れてはいけないのが、リサイクルへの取り組みです。番組でも経済アナリストの森永康平さんが、エフピコはリサイクルに力を入れている会社だと紹介していました。
エフピコは全国17ヵ所の拠点で使用済みトレーの選別とリサイクルを行っており、その量は年間1万トン以上にのぼります。さらにエフピコは、使い終わったトレーを再びトレーへと生まれ変わらせる「トレーtoトレー」という水平リサイクルを、世界で唯一自社で実現している会社でもあります。スーパーで回収したトレーを、そのお店で再びトレーとして使う「ストアtoストア」の仕組みも広げています。
これは単なる環境への配慮にとどまりません。容器の原料であるプラスチックはコストが上がり続けており、世の中の脱プラスチックの流れも強まっています。そんな逆風のなかで、自社で資源を回収して再生できる仕組みは、原材料を安定して確保し、企業の体力を維持するための強力な武器になります。環境への取り組みが、そのまま儲け続けるための経営戦略になっている。ここにこそ、エフピコが長く業界の最前線を走り続けられる理由があるとわたしは感じます。
エフピコの食品トレーは身近にあった!視聴者の反応とシェアを考察
番組のなかで、出演者が容器の裏面や蓋に小さく入った「エフピコ」のマークに気づく場面がありました。世の中に出回っている食品トレーのおよそ3分の1がエフピコのものだといいますが、加藤浩次さんも「普段見てないわ」と驚いていました。
この「気づかないうちに毎日使っていた」という驚きは、多くの視聴者にも共通していたようです。スーパーで売られている食品トレーの2つに1つはエフピコグループ製とも言われ、放送を見て初めてその存在の大きさを知った、という反応が見られました。これほど身近にありながら、これまでまったく意識されてこなかったわけです。
ここに、わたしは縁の下の力持ちならではの面白さを感じます。中身ばかりが注目され、容器は語られない。けれど、その容器がなければ、お刺身もお寿司もお惣菜も、お店に並ぶことすらできません。普段は透明な存在だからこそ、一度その工夫を知ると、スーパーの棚がまるで技術の展示場のように見えてきます。次の買い物では、ぜひトレーの裏側をのぞいて、あのマークを探してみてください。
まとめ
がっちりマンデーで紹介されたエフピコは、年間2400億円を売り上げる食品トレーの最大手でした。お刺身を美味しく見せる超角鉢TZ(ツマゼロ)、お寿司がズレないリブ構造、パチッと閉まる蓋、そしてかさばらない両面真空成形。どれも、わたしたちが気づかないところで毎日の食卓を支えている工夫ばかりです。
さらに、世界で唯一のトレーtoトレーリサイクルによって、環境配慮と経営の安定を同時に実現している点も見事でした。目立たない容器にこそ、知恵と技術が詰まっている。次にスーパーでトレーを手にしたとき、その形や軽さ、そして裏面のマークに、ぜひ目を向けてみてくださいね。
※ 本記事は、2026年6月21日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社エフピコの公式サイトはこちら。





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