「コンビニで買ったパンが、翌日でも意外とふんわりしている」と感じたことはありませんか? 2026年11月8日放送の「がっちりマンデー!!」では、その裏側にある儲かり素材として、ADEKAの機能性マーガリン「マーベラス」が紹介されました。この記事では、パンの消費期限が1.5倍に延びる仕組みや開発の背景、進化版「マーベラスV」までをわかりやすく解説します。読み終えるころには、いつものパンが少し違って見えるはずです。
がっちりマンデーで紹介されたマーベラス マーガリンとは?
2026年11月8日放送の「がっちりマンデー!!」のテーマは「ヒット商品の儲かり素材」でした。消せるボールペンには擦ると透明になるインクがあり、ヒートテックには汗を吸って発熱する繊維があります。このように、大ヒット商品の陰には必ずそれを支える素材がある、という切り口です。
最初に登場したのが、ADEKAの機能性マーガリン「マーベラス」です。マーガリンといっても、食卓でトーストに塗るものではありません。パンを作るときに生地へ練り込む、パン屋さんや製パンメーカー向けの業務用素材で、2020年に発売されました。
番組によれば、マーベラスを生地に練り込むと、時間が経ってもパンが柔らかく、しっとりしたままになります。その結果、消費期限がおよそ1.5倍に延びるといいます。
加藤浩次さんはネーミングを聞いて「すげえ名前つけたな」と笑っていましたが、中身は名前に負けないほど本格的な素材でした。地味に見える「練り込み用マーガリン」が、実はパン業界の常識を変えていたというのが、この回の最初の驚きです。
横浜の人気パン店「プロローグ」が語る“パン業界の革命”
取材班が最初に訪れたのは、横浜にあるパン店「プロローグ」です。毎日3000個ものパンが売れる繁盛店で、オーナーの山本さんは「もう革命が起きました」と言い切っていました。
山本さんによると、マーベラスを使うようになってから、パンは時間が経っても柔らかくソフトなままになり、賞味期限もおよそ1.5倍に延びたそうです。
パン屋さんにとって、この差はとても大きいと私は感じます。焼き立てが一番おいしいパンは、時間との勝負になる食べ物です。夕方になれば売れ残りが出て、廃棄に回るパンも少なくありません。それが長く棚に並べられるようになれば、売れ残りによるロスを減らせますし、焼く回数や量の計画にも余裕が生まれます。
番組では、この素材が街のパン屋さんだけでなく、コンビニやスーパーに並ぶ有名パンメーカーでも広く使われていることも紹介されました。いまや日本中のパン作りに欠かせない素材になっているそうです。
3日後のパンで検証!マーベラスで硬さの数値が230→170に
「本当にそんなに違うの?」という疑問に答えるため、番組では比較検証が行われました。用意されたのは、どちらも3日前に焼いたパンです。マーベラスが入っていないものと、入っているものを食べ比べました。
マーベラスなしのパンを食べたスタッフは「ちょっと重いっていうか、中が硬いです」「トースターに入れたくなります」とコメントしています。一方、マーベラス入りのパンを口にすると「えー、違う! 軽い!」「全然違う!」と、明らかに反応が変わりました。
ただ、食感の違いは映像ではなかなか伝わりません。そこで、機械でパンの硬さを測ることになりました。マーベラスを使っていないパンは、硬さを表す数値が230でした。マーベラス入りのパンは170まで下がり、数字のうえでもはっきり柔らかいことが示されました。
食べた感想だけでなく測定値まで見せるあたりが、この番組らしい丁寧さです。3日経っても「トースターに入れたくならない」パンというのは、毎朝パンを食べる家庭にとってもうれしい話ではないでしょうか。
パンが柔らかいままの理由は?マーベラスの酵素がデンプンをほぐす
では、なぜマーベラスを入れるとパンが柔らかいままなのでしょうか。開発一筋20年という兼子健太郎さんによれば、秘密はマーガリンに含まれる「酵素」にあります。
番組の説明をまとめると、そもそもパンが硬くなる仕組みは次のとおりです。
- 焼いてから時間が経つと、生地に含まれるデンプンが縮んで硬くなる
- そのとき、デンプンの中に含まれていた水分も逃げてしまう
- これが「硬さ」と「パサつき」の原因になる
マーベラスには、デンプンに働きかける酵素が入っています。この酵素がデンプンをほぐして縮むのを防ぐため、デンプンに水分が残ったままの状態が続き、柔らかさとしっとり感が長持ちするというわけです。
兼子さんは「酵素がくっついたデンプンをほぐす」と表現していました。パンが「乾く」のではなく、デンプンが「縮む」ことが硬くなる本当の原因だという点は、意外に知られていないポイントだと思います。マーガリンという油脂に酵素を組み込んで生地全体に行き渡らせる発想は、まさに素材メーカーならではの技術です。
ADEKAとはどんな会社?発酵技術の研究から生まれた儲かり素材
マーベラスを開発したADEKAは、1917年設立で、東京都荒川区に本社を構える大手素材メーカーです。番組によれば、スマホの半導体から自動車部品、食品、生活雑貨まで、暮らしに必要なさまざまな商品の素材を手がけており、年商はおよそ4200億円にのぼります。実際、2026年3月期の連結売上高は約4,166億円です。
一般の消費者にはあまりなじみのない社名かもしれません。それでも、スマホの中にも、毎朝のパンの中にもADEKAの技術が入っていると考えると、まさに「縁の下の力持ち」といえる存在です。
マーベラスの開発で鍵になったのは、味噌などの発酵食品の研究でした。発酵技術の研究の中から、デンプンに影響を与える酵素を見つけ出し、それをマーガリンに組み込んだのです。
日本の伝統的な発酵の知恵が、現代の大量生産パンの課題を解決したという流れには、とても夢があると感じます。半導体材料と食品の両方を手がける会社だからこそ、分野をまたいだ発想が生まれやすいのかもしれません。
進化版「マーベラスV」はパンのボリュームが1.2倍に
番組によれば、マーベラスは発売から6年足らずで、日本中の製パンメーカーで使われる素材になりました。コンビニやスーパーに並ぶ多くのパンの消費期限を延ばすことに貢献しているそうです。
しかもADEKAは、そこで立ち止まりませんでした。番組によれば、4年前には、マーベラスをさらに進化させたマーガリン「マーベラスV」を開発しています。
マーベラスVは、柔らかさが続くだけでなく、パンの膨らむ大きさが1.2倍にボリュームアップするのが特長です。ナレーションでも「これまたすごい名前」と言われていましたが、性能もしっかり上がっています。
パンが大きく膨らめば、同じ生地の量でも見た目のボリューム感が増し、ふんわりした食感にもつながります。原材料の価格が上がり続ける今の時代に、作り手にとっては心強い素材ではないでしょうか。「柔らかさを保つ」から「よりおいしく見せる」へ機能を広げていく展開に、ADEKAの商品開発の粘り強さを感じます。
コンビニパンにも?マーベラスが食品ロスと物流にもたらす効果
スタジオでは、経営コンサルタントの坂口孝則さんが、マーベラスの価値をビジネスの視点から解説しました。作る側は賞味期限が延び、売る側は商品をたくさん置けるようになります。さらに、配送するトラックの便数も減らせるはずだとして、「全員にとっていいんです」と話していました。
加藤浩次さんも、ロスが減れば価格を上げずに済むと続けていました。パンが長持ちするという一つの機能が、製造、販売、物流、そして消費者の財布にまで良い影響を広げているのです。
加藤さんが「世の中のパンの何割ぐらいにマーベラスが入っているのか」と質問すると、ADEKAの池田さんは「とても難しい質問」と笑ってかわしました。それでも、コンビニのパンをよく食べるという加藤さんに「毎度ありがとうございます」と返したのが印象的です。具体的な数字こそ明かされませんでしたが、身近なパンにかなり浸透していることがうかがえる、ちょっと粋なやり取りでした。
前の日に買ったパンを普通においしく食べられるのは、こうした技術のおかげなのかもしれません。
まとめ
2026年11月8日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介された、ADEKAの機能性マーガリン「マーベラス」のポイントを振り返ります。
- パン生地に練り込む業務用マーガリンで、時間が経っても柔らかさとしっとり感が続く
- 番組によれば、パンの消費期限はおよそ1.5倍に延びる
- 3日後のパンの硬さの数値は、マーベラスなしの230に対し、マーベラス入りは170
- 酵素がデンプンをほぐして縮むのを防ぎ、水分を保つのが柔らかさの秘密
- 開発のもとになったのは、味噌などの発酵技術の研究
- 進化版「マーベラスV」は、パンのボリュームが1.2倍になる
- 食品ロスの削減や物流の効率化にもつながる
普段何気なく食べているコンビニやスーパーのパンにも、こうした素材メーカーの技術が詰まっています。次にパンを手に取ったときは、「翌日でも柔らかいのはなぜだろう」と少し思い出してみてください。
※ 本記事は、2026年11月8日放送(TBS系)の「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ ADEKAの公式サイトはこちら。






コメント