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【ガイアの夜明け】「令和時代の渋谷隣町・原宿の新たな歴史」ハラカドに開店した銭湯小杉湯徹底解説

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東京の文化発信地・原宿に、新たなスポットが誕生しました。それが商業施設「ハラカド」に入った銭湯「小杉湯」です。昔ながらの銭湯という伝統的な文化を現代風にアレンジし、飲食やエンターテインメントと連携させた新しい体験を提供しています。伝統と革新の融合が生み出す、原宿ならではの新時代の街づくりのあり方をご紹介します。ハラカドを巡れば、原宿が大きく変わろうとしている様子が体感できるでしょう。

 

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「ガイアの夜明け」で紹介された原宿最新スポット「ハラカド」とは

東京の中心・渋谷から徒歩圏内にある原宿エリア。若者文化の発信地として知られるこのエリアに、2024年4月、新しい商業施設「ハラカド」がオープンしました。

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原宿最新スポット「ハラカド」

ハラカドは地上7階・地下1階からなる大型複合施設です。飲食店やアパレル店のほか、ラジオ局やデザイン専門学校なども入居しています。しかし、何よりも注目を集めたのが地下1階にオープンした「銭湯 小杉湯原宿」です。この銭湯は、なんと東京の一等地・明治神宮前交差点に作られたというから驚きです。

一般的に銭湯は路地裏の住宅街にあるイメージですが、ハラカドでは都心の超繁華街に銭湯を設けることで、新たな注目スポットを生み出そうと考えました。東急不動産の池田祐一プロジェクト推進部員は「この交差点に銭湯があったら面白いし、目立つはず」と意気込みを見せています。

そしてこの銭湯を手がけたのが、高円寺で人気の老舗銭湯「小杉湯」の三代目・平松佑介さんです。平松さんは創業から60年以上の歴史を持つ小杉湯の若手後継者として、伝統を守りつつ新しい取り組みで注目を集めてきた人物です。

 

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原宿でブームの火付け役「銭湯 小杉湯」の魅力

高円寺の路地裏にある小杉湯は、平松佑介さんが8年前に父から事業を引き継いで以来、積極的に新しい取り組みを行い人気を呼び戻しています。

例えばお湯に甘い香りの乳液を溶かした「ミルク風呂」は小杉湯の名物。トロリとしたなめらかな肌ざわりが人気で、女性客から高い評価を得ています。また地元の人たちによるクリスマスコンサートなども開催し、音響効果バツグンの銭湯内は絶好のライブ会場となっています。

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銭湯 小杉湯原宿

さらに近年は、お風呂上がりに飲める地ビールやクラフトコーラ、こだわりのアイスなども充実。単なる銭湯を超えた、小杉湯ならではの体験を提供しているのです。

こうした工夫が奏功し、売上は平松さんが引き継いだ2016年から約2倍にまで伸びました。地元客からは「いろんな地域のものを置いてて面白い」と高い評価を受けています。

小杉湯の魅力はそのバラエティ豊かな体験にあります。単なる入浴から遊び、食事、音楽と、様々な体験を一度に楽しめる点が人気の理由なのです。

 

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高円寺では人気を集める「小杉湯」の経営者・平松佑介さんの思い

小杉湯の人気の裏側には、若き後継者・平松佑介さんの強い想いがあります。

平松さんは長男として生まれながらにして小杉湯を継ぐ運命にありました。大学卒業後は不動産会社やベンチャー企業に勤めましたが、父が高齢になった頃に家業を継ぐことを決意します。

「ずっと僕の中に、小杉湯の存在があり、長男だし続いてきたタスキを受け取らないわけにはいかない」と平松さんは振り返ります。

しかし、当時の銭湯業界は燃料費高騰などで厳しい経営環境に直面していました。父親の代から銭湯離れが進み、東京だけでも15年で半数以上が廃業に追い込まれていたのです。

そこで平松さんは伝統的な銭湯の形を変え、斬新なアイデアで集客に努めることにしました。彼の挑戦は着実に実を結び、高円寺で人気を呼び戻すことに成功しました。

「地域の皆さんとつくっていけたら」。高円寺での実績を原宿でも活かせると確信した平松さんは、ハラカドプロジェクトに力強く賛同します。

 

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原宿の新名物「銭湯飯」で地元飲食店「紫金飯店」とコラボ

ハラカドでの一つの目玉は、銭湯入浴後に食べる「銭湯飯」の新メニューです。これは平松さんが提案したアイデアで、近隣の飲食店とコラボレーションし、湯上がりにピッタリのメニューを開発しようというものです。

最初に平松さんが手を組んだのが、原宿で58年も営業を続ける中華料理店「紫金飯店」です。平松さんは実際に紫金飯店のメニューを試食し、「これ美味しい。街と小杉湯の銭湯体験がつながるのが大事」と絶賛しました。

銭湯飯を通じて、単なる入浴施設にとどまらず、原宿の街並みそのものを体験してもらおうと考えています。ハラカド内はもちろん、街を散策しながら地元グルメを楽しむ機会を提供することで、銭湯文化をオリジナル体験として再発信しようというわけです。

実際に紫金飯店は「まだ知らない原宿」を体験できる名物店として、小杉湯と緊密に連携していく予定です。昔ながらの銭湯気分とモダンな街並みを行き来する新しいスタイルが、原宿の新名物となりそうです。

 

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伝統の「銭湯絵師」が描く壁画アートの魅力

銭湯の醍醐味の一つが、壁に描かれた風景画や富士山の壁画アートです。この伝統を小杉湯原宿店でも継承しています。

作者は日本で現存する数少ない銭湯絵師、中島盛夫さん。新築の銭湯に壁画を描くのは20年ぶりの機会だったと話します。

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小杉湯原宿 銭湯内の富士山

男女それぞれの浴場に、雄大な富士山の風景を描き上げました。中島さんの75年に及ぶ経験と技術の延長線上にある、息を呑むような力作です。

昔ながらの温泉気分を味わえるこの壁画は、現代の原宿という新しい土地でありながら、長い年月を重ねた銭湯文化の賜物です。来場者に癒しと懐かしさを与えてくれます。

平松さんは「富士山の壁画は銭湯文化の大切な一部。この伝統を残せてうれしい」と喜びを口にしていました。昔と変わらぬ温かみのある銭湯体験を提供できると自信を深めたようです。

こうした細部にまでこだわり抜いた小杉湯は、現代でも色褪せることなく銭湯の良さを伝える拠点として、原宿に新たなスポットを作りだしています。

 

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プロジェクト立案者・池田祐一さんの原宿再生への思い

ハラカドプロジェクトの中心人物、池田祐一さんは、このプロジェクトを通して原宿の町に新たな命を吹き込もうと考えていました。

池田さんは、「原宿は文化を発信していくパワーを持つ町だったが、最近そのパワーが弱くなっている」と危惧していました。隣の渋谷は大規模再開発で高層ビル街になり、新宿もエンタメの街へと変貌する中で、原宿の活力が失われつつあると感じていたのです。

そこで池田さんは「原宿・神宮前の町のパワーをもう一度取り戻せるような施設が必要」と着眼。ハラカドは単なる商業施設ではなく、原宿の新たな拠点として機能することを企図しました。

老舗銭湯・小杉湯の運営手腕に注目した池田さんは、平松佑介さんを原宿に招聘。新旧の文化が入り交じるハラカドのコンセプトに合致すると確信したのです。

さらに池田さんは「町内会」と呼ぶ会合を定期的に開き、出店者や地域住民から様々な意見を募りました。単なる施設運営に終わらせず、皆で原宿の新しい姿を描きながらプロジェクトを進めていったのです。

このように池田さんは、ハラカドを単に商業施設として捉えるのではなく、原宿の歴史を重んじつつ新しい文化の発信地としての役割を担わせようと尽力してきました。

 

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まとめ:原宿に新たな歴史と文化が生まれる理由

このように、ハラカドでは伝統の銭湯文化と現代的な街づくりが見事に融合しています。銭湯を核として、飲食、芸術、エンターテイメントなど、様々な分野が連携する新しい価値が創造されつつあります。

プロジェクトを支えたのは、池田祐一さんの原宿再生への熱い想い、平松佑介さんの挑戦心と革新性、両者の絶妙な化学反応でした。伝統に捉われず、時代に合わせて進化を遂げる”生きた文化”こそが、原宿の持つ真の魅力なのでしょう。

東京の中心地に位置しながらも、独自の個性を失うことなく、新たなムーブメントを起こし続ける。そんな稀有な街こそが原宿で、ハラカドはその象徴的存在と言えるでしょう。

商業施設の枠を超え、文化の発信地として人々を惹きつける。銭湯という昔ながらの営みを現代風にアレンジし、消費やエンターテインメントを超越した体験を提供する。そんな新時代の街づくりのあり方が、ここ原宿から生まれつつあります。

これからの原宿は、過去と現在、伝統と革新のクロスロードとなり、新たな文化が次々と生み出される創造の場となっていくことでしょう。

 

参照番組:2024年4月19日放送-テレビ東京系 「ガイアの夜明け」:【原宿が変わる!古くて新しい街づくり】

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