2026年9月27日放送のがっちりマンデーで、「1日1店舗」のペースで増え続ける無人ジム「ライフフィット」が紹介されました。なぜこんなに安く、しかも本格的なのか、気になった方も多いのではないでしょうか。この記事では、放送内容をもとに加藤恵多社長のビジネスの仕組みを整理します。読み終えるころには、急成長の理由が腑に落ちるはずです。
がっちりマンデーで話題!ライフフィットが「1日1店舗」で増え続ける理由
今回のがっちりマンデーは、番組が全国各地で開催してきたイベント「出張がっちりマンデー」の後半戦でした。プレゼン大会「儲かりビジネスアワード」に出場した社長の卵たちの、その後を追跡取材する企画です。
なかでも衝撃的だったのが、広島大会に当時25歳で登場した株式会社FiTの加藤恵多社長です。番組によれば、同社が展開する24時間フィットネスジム「ライフフィット(LifeFit)」は、今や1日1店舗ほどのペースでオープンしています。店舗数は全国で約430店舗に達しているそうです。
急成長の理由を先にまとめると、次の4つの掛け算だと感じました。
- 圧倒的な安さ:入会金・手数料0円、30日2,980円
- 完全無人運営:アプリで入館から解約まで完結
- マシン調達の工夫:中国メーカーと直接交渉し、価格は1/3程度
- 大企業との提携:東京メトロと資本業務提携
どれか一つなら他社にもありそうですが、4つを同時にやり切っている点がライフフィットの本当の強みではないでしょうか。
ライフフィットとは?加藤恵多社長の経歴と「chocoZAP以上エニタイム未満」の狙い
加藤恵多社長は1999年、愛知県生まれです。京都大学医学部人間健康科学科の出身で、在学中の2020年に20歳でフィットネスジムを創業しました。2020年12月には法人を設立し、2022年にライフフィットの1号店をオープンしています。番組では26歳の経営者として紹介されました。
加藤社長が狙ったのは、フィットネス業界の「すき間」です。手軽なchocoZAP(チョコザップ)では物足りない。かといって、本格派のエニタイムフィットネスは少しハードルが高い。その中間を求める人たちをターゲットにしたのです。
プレゼンの締めの言葉「chocoZAP以上、エニタイム未満」は、ポジションを一言で言い表した見事なキャッチコピーでした。加藤浩次さんが「もう隙間ないんじゃないか」と投げかけると、加藤社長は、自分がユーザーとして使ってみて「めちゃくちゃ課題がある業界」だと感じたと答えています。お客さん目線から出発している点に、ビジネスの説得力があると感じます。
ライフフィットの料金は?「30日2,980円」の中身を整理
番組で紹介された料金は、入会金・手数料0円で「30日2,980円」です。公式サイトでも「30日2,980円〜」と表示されています。
ただし、この金額は税抜の表示で、税込では3,278円が目安です。料金は店舗によって異なる場合があるため、実際に通う前にアプリや公式サイトで確認しておくと安心です。
ここで注目したいのは、「月額」ではなく「30日」単位のチケット制になっている点です。定期チケットを買えばすぐに使えて、合わなければ次回更新をやめればよいという身軽さがあります。「ジムは入会や解約が面倒」というイメージを持つ人にとって、この気軽さは大きな魅力だと思います。
受付スタッフなしでも困らない!ライフフィットの無人運営の仕組み
安さを支えるもう一つの柱が、完全無人の運営です。番組が取材した店舗の入り口には、駅の改札のようなゲートが設置されていました。会員になるとアプリにQRコードが表示され、それをゲートにかざすだけで24時間いつでも入館できます。
無人ジムで気になるのは「困ったときにどうするのか」という点です。ライフフィットでは、問い合わせは専用アプリのチャットで24時間受け付けています。休会や解約の手続きまでアプリで済ませられます。
マシンの使い方が分からないときは、マシン本体に貼られたQRコードを読み取ると、使い方の動画が見られる仕組みです。ナレーションで「無人の方がかえって便利かも」と言われていましたが、スタッフに話しかけるのが苦手な人には、むしろありがたい設計だと感じました。
マシン代は1/3に!加藤恵多社長の中国メーカー直接交渉と日本人向けマシン
番組で最も驚いたのが、マシンの調達方法です。加藤社長は、ジムを始めるときに一番お金がかかるのがマシン代だという点に着目しました。そこで有名ブランドから買うのではなく、マシンを作っている工場から直接買う道を選んだのです。
世界中のメーカーを調べて行き着いたのが、上海のメーカーでした。現地で交渉を重ねた結果、番組によれば、1台100万円ほどかかる本格的なマシンを1/3程度の価格で導入しているといいます。
しかも、ただ安いだけではありません。欧米ブランドのマシンは、体の大きな欧米人に合わせたサイズや動きになっていることが多いそうです。そこでライフフィットは、中国の工場と日本人向けのオリジナルマシンを共同開発しました。
たとえば胸を鍛えるマシンは、手首の角度を変えられ、胸の内側にしっかり収縮が入る軌道に調整できます。加藤社長によると、アメリカのマシンは外側に開く軌道が多く、日本人には意外と扱いづらいのだとか。「安いから中国製」ではなく、「日本人に合うものを作るために中国の工場と組んだ」という発想の転換が、この会社の核心だと感じました。
東京メトロと資本業務提携、ライフフィットは3,000店舗以上を目指す
ライフフィットの勢いを象徴するのが、東京メトロとの提携です。両社は2025年3月にフランチャイズ契約を結び、葛西駅店、上池袋店、東陽町店を開業してきました。
そして2026年4月8日、資本業務提携を締結し、東京メトロが15億円を出資しました。沿線の居住エリアを中心に、2027年度末までに20店舗、数年かけて50店舗規模への拡大を目指すとしています。
発表時点の資料では、2026年3月時点の店舗数は全国320店舗でした。放送では約430店舗と紹介されたので、わずか半年ほどで100店舗以上増えた計算になります。「1日1店舗」が決して誇張ではないことが、数字からも読み取れます。
今後の目標について加藤社長は、人口1万〜4万人に1店舗という考え方で、最低でも3,000店舗以上を目指すと語りました。加藤浩次さんが「毎日1店舗出しても10年近くかかる」と驚くと、さらにギアを上げる秘策も考えていると応じています。社名の「FiT」は「フィットネス×IT」の意味で、まずはフィットネスを極め、健康産業で日本に貢献したいという姿勢も印象的でした。
GO川鍋一朗が「すいませんでした!」がっちりマンデーで語られた加藤恵多社長の評価
スタジオでは、プレゼン大会の審査員を務めたGO株式会社の川鍋一朗会長と、タイミーの小川嶺社長が加藤社長を絶賛しました。
川鍋会長は、広島大会で最初に登場したときの第一印象を「若造が何も知らないだろう」と思っていたと明かしました。そのうえで「すいませんでした!」と頭を下げ、スタジオは爆笑に包まれました。
川鍋会長の言葉で特に心に残ったのは、経営の本質についての話です。かっこいい経営計画を書くことが経営ではなく、中国の企業と何度もやり取りしたり、ジムを清潔に保つ仕組みを作ったりと、目の前の課題を解き続ける執着心が勝負を分けるといいます。「この業界はまだ改善できる」と思う人は1万人いても、やり切るのは1人になってしまう、という指摘には重みがありました。
小川社長も、京大医学部出身で中国まで足を運び、東京メトロという大きな会社を巻き込む加藤社長を「ビジョンとやり切る力を一番体現している」と評価しました。加藤浩次さんの「返答にほころびがない」、川鍋会長の「50歳ぐらいの人と話してるみたい」という感想にも深くうなずけます。
まとめ
がっちりマンデーで紹介されたライフフィットの急成長は、偶然ではありませんでした。
- 「chocoZAP以上エニタイム未満」という明確なポジション
- 無人運営による低コスト
- 中国メーカーとの直接交渉で実現した、日本人向けマシン
- 東京メトロとの提携
これらを一つずつ、確実にやり切った結果です。
加藤恵多社長の姿から学べるのは、「アイデアの新しさ」よりも「やり切る力」の大切さではないでしょうか。「近所にライフフィットができたら一度行ってみよう」と思えた方は、日本人向けに作られたマシンの使い心地を、ぜひ自分の体で確かめてみてください。
※ 本記事は、2026年9月27日放送(TBS系)の「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ ライフフィット(LifeFit)の公式サイトはこちら。




コメント