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【LBS】透明醤油も!地場産業が「常識破りの新発想」でヒット

【LBS】透明醤油も!地場産業が「常識破りの新発想」でヒット lbs-local-industry-hits
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2026年9月26日放送の「LBS ローカルビジネスサテライト」は、地場産業の技術を新発想でヒット商品に変えた地方企業5社を特集しました。水のように透き通った透明醤油や、立ったまま眠れる仮眠ボックスが気になった方も多いのではないでしょうか。この記事では、各商品の価格や誕生の背景、田中道昭さんの提言までをわかりやすく整理しました。読み終えるころには、地方企業が強い理由がきっと見えてきます。


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LBS「地場産業 新発想でヒット」とは?2026年9月26日放送の概要

出演者は佐々木明子アナと田中道昭教授

LBS(ローカルビジネスサテライト)は、日本経済新聞社とTXN系列5局が組んで、地域の新しいビジネスや知られざる技術を紹介する番組です。これまでに取材した企業はおよそ350社にのぼり、過去の回はアーカイブ配信で無料で見られます。

今回の出演は、MCの佐々木明子さん(テレビ東京アナウンサー)と、ゲストの田中道昭さん(日本工業大学大学院教授)です。テーマは「地場産業 新発想でヒット」でした。

紹介された5つの地場産業ヒット商品一覧

地域 企業 商品
北海道旭川市 広葉樹合板 立ち寝ボックス「ジラフナップ」
岡山県倉敷市 岡本製甲 足袋ゴルフシューズ「バルタン」
大阪府 アックスヤマザキ MIRAIミシン
岐阜県関市 福田刃物工業 超硬合金の包丁
熊本県 フンドーダイ 透明醤油

5社に共通するのは、昔から地域で磨いてきた技術を捨てずに「使い道」を変えたことです。まったく新しいものを一から作ったのではなく、足元にある強みを見直した点に、私はいちばん心を動かされました。

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透明醤油とは?熊本の老舗フンドーダイが覆した「醤油は黒い」の常識

透明醤油の味と価格|素材の色を壊さない調味料

「醤油は黒いもの」という常識を覆したのが、創業157年の老舗醤油メーカー、熊本のフンドーダイです。東京・浅草に近いアンテナショップには、欧米や中東など世界各地からお客さんが訪れ、水のように透き通った醤油に驚いていました。

作り方は、濃口醤油から独自の技術で色素を取り除き、風味を残したまま透明にするというものです。開発者の早田文子さんは、使っている機械について「企業秘密」と話し、中は見せませんでした。

色がつかないため、和食店では素材の色を生かしたい和え物や煮物、ジュレの隠し味として使われています。番組内では648円という価格が紹介され、一般的な醤油より割高とのことでした。それでも2019年の発売以来、累計160万本を売るヒット商品になっています。

スタジオで試食した田中さんは、料理人の想像力をかき立てる醤油だと評していました。ネット上の口コミには「醤油らしさが控えめ」という声もあります。いつもの醤油の代わりというより、「色をつけずに塩味と旨味を足す調味料」と考えると、魅力が伝わりやすいと思います。

41の国と地域へ輸出|ICタグで100以上の言語に対応

フンドーダイは現在、こうした商品を41の国と地域に輸出しています。海外展開を支えているのが、ボトルに付けたICタグです。スマホを近づけると商品の説明やレシピが100以上の言語で表示され、どこで開封されたかもわかる仕組みになっています。

山村脩社長は、南アフリカのような意外な国でも開封されていると明かしました。そのうえで、和食と一緒に出ていくだけでは限界があり、現地の料理に入り込める調味料にならなければいけないと語っていました。販売データを次の商品開発に生かせる点は、老舗らしからぬ攻めの一手だと感じます。

フォームやリーフへ進化する透明醤油

2025年には、透明醤油をムース状にした「フォーム」と、シート状の「リーフ」も発売されました。スタジオに登場したフォームはホイップクリームのように真っ白で、出演者の2人も声を上げて驚いていました。

田中さんは、スイーツと醤油の掛け合わせなど、新しい料理が生まれる可能性を指摘していました。色や形を変えるだけで使い方もお客さんも変わるという発想は、成熟した市場で戦うどんな業界にも通じるヒントだと思います。

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立ち寝ボックス「ジラフナップ」|旭川の地場産業とイトーキの休眠特許が融合

立ったまま20分仮眠する理由と価格・レンタル料金

番組の冒頭を飾ったのは、電話ボックスのような箱の中で、キリンのように立ったまま眠る「ジラフナップ」です。開発したのは、木材関連の企業が集まる北海道旭川市の合板メーカー、広葉樹合板です。

山口裕也社長によると、立って寝る理由は深い眠りに入らないようにするためです。15分から20分ほどの仮眠で、すっきり目覚められるように作られています。足や膝、お尻、腕を支える角度や距離を細かく調整してあり、立ったままでも体の力が抜けるのがポイントです。

価格は、買い取りなら1台330万円、レンタルなら月6万6,000円です。デザインは3種類あります。札幌市のリラクゼーションサロンでは、スタッフの福利厚生として今年7月からレンタルで導入し、休憩時間のおよそ20分に仮眠を取っているそうです。

仕組みのもとになったのは、オフィス家具大手イトーキの使われていない特許、いわゆる休眠特許でした。2021年に広葉樹合板と出会って商品化が動き出し、現在の導入実績はおよそ100件です。今後は予約や決済のシステムと組み合わせて、商業施設や空港にも広げたい考えです。

大企業の眠っていた特許を、地方の木工技術で文字どおり「眠るための箱」に変えたという話の流れが、とても印象的でした。

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足袋ゴルフシューズ「バルタン」|倉敷の地場産業・足袋が生んだ脱OEM

岡山県倉敷市の岡本製甲は、長年さまざまなブランドの靴をOEM(相手先ブランドでの生産)で作ってきた会社です。しかしバブル崩壊などで受注が激減し、1996年には売上高が13億円から3億円にまで落ち込みました。

転機になったのは、地下足袋で練習する高校の野球部員の姿でした。倉敷は足袋の三大産地の一つで、足袋は地元の特産品です。岡山大学と共同研究を重ね、切り込みの長さや角度を調整して、2008年に足袋型シューズを完成させました。その技術は野球用スパイクにも生かされ、プロ野球選手や高校球児にも使われています。

そして生まれたのが、足袋ゴルフシューズ「バルタン(VALTAN)」(2万2,000円)です。親指と人差し指の間が分かれていて、親指を素足のように動かせるため、踏ん張りが利きます。発売からおよそ2年で3,500足ほどが売れました。今年プロテストに合格した高谷康太朗さんも、ドライバーの精度が明らかに良くなったと話していました。

会社の売上高は8億円を超え、OEMへの依存度も下がっています。60年にわたって多くのプロ用の靴を作ってきた経験があったからこそ、自社ブランドで勝負できたのだと思います。

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MIRAIミシン|大阪の地場産業ミシンにトヨタ車体の特許技術

毛糸ミシンHugなど「身近な人の声」から生まれたヒット

大阪の家庭用ミシンメーカー、アックスヤマザキが去年の大阪・関西万博で披露したのが「MIRAIミシン」です。電動工具のように手に持ち、ソファや自転車のサドルといった立体物に、上から直接縫い付けられます。

これを可能にしたのが、下糸の代わりにT字型のタグを打ち込んで生地の裏で固定する「タグステッチ工法」です。もともとはトヨタ車体が自動車の内装向けに開発した特許技術で、その提供を受けて開発されました。年内の発売を目指しています。

山崎一史社長が後継ぎとして入社した2005年頃は、大手メーカーからの受託製造が中心で、ほとんど利益が出ていなかったそうです。そこで自社商品の開発に乗り出し、ヒントを市場調査ではなく、娘さんやママ友など身近な人の声に求めました。

こうして生まれた「毛糸ミシンHug」は、上糸を引っかけるだけで下糸がいらない手軽さが受け、発売2カ月で2万台を販売しました。必要な機能に絞った「子育てにちょうどいいミシン」も、15万台以上を売るベストセラーになっています。

田中さんは、ミシン業界の常識を打ち破った点を評価していました。佐々木さんによると、ミシンは大阪で歴史の古い地場産業の一つだそうです。「一家に1台」を取り戻したいという社長の言葉には、ものづくりの文化を守る使命感がにじんでいました。

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超硬合金の包丁|刃物のまち・関市の工業用刃物メーカーが挑む「脱職人」

800年にわたり刃物作りが受け継がれてきた岐阜県関市からは、福田刃物工業が登場しました。本業は大型粉砕機などに使う工業用刃物の製造です。2008年のリーマンショックで売り上げが激減したことをきっかけに、その技術を包丁(ブランド名「KISEKI:」)に生かしました。

素材は、鉄やステンレスよりはるかに硬い超硬合金です。福田恵介取締役が「禁断の素材」と表現するほど、加工が難しい素材です。直径0.25mmの真鍮製ワイヤーに電流を流し、その熱で板40枚をまとめて溶かしながら切り出します。1分間に切れるのはわずか0.5mmで、形になるまでにおよそ10時間かかります。

刃の厚さは1.15mmで、一般的な包丁の半分ほどです。価格は4万9,500円と強気ですが、売上は3年間で10億円を突破しました。創作料理店「葉菜」の水谷千佳さんも、刃がぶれずに最後までスパッと切れると絶賛していました。

驚いたのは、今回の加工を担当したのが入社1年目の社員だったことです。職人の街であえて「脱職人」を掲げ、新入社員でもボタン一つで同じ品質を出せる仕組みを作ったことは、伝統への挑戦であると同時に、技術を未来へつなぐ答えの一つだと感じました。

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田中道昭さんの提言「地域の価値で高い日本をつくれ」|LBSが示した地場産業の未来

番組の最後に田中さんが示した提言は、「地域の価値で高い日本をつくれ」でした。これから本格的なインフレの時代に入るなかで、低価格で勝負していては乗り切れない。長年築いてきた技術を新しいニーズと掛け合わせ、新しい価値を届けることで、「安い国・日本」から「高い国・日本」へ生まれ変われる、という内容です。

今回の5社を見ると、共通点が2つあると思います。

1つ目は、外部の技術との「出会い」です。ジラフナップはイトーキの休眠特許、MIRAIミシンはトヨタ車体の特許から生まれました。大企業の眠っていた技術と、地方企業のものづくりの力が結びつくと、どちらか一方だけでは生まれなかった商品ができあがります。

2つ目は、伝統の「どこを守り、どこを変えるか」の見極めです。田中さんも指摘していたように、伝統を守るだけでは需要は減っていきます。フンドーダイは醤油の風味を守って色を変え、福田刃物工業は刃物の品質を守って作り方を変えました。

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まとめ

2026年9月26日放送のLBS「地場産業 新発想でヒット」で紹介された5社を振り返ります。

  • 透明醤油(フンドーダイ・熊本):累計160万本。41の国と地域へ輸出し、フォームやリーフにも進化
  • ジラフナップ(広葉樹合板・旭川):立ったまま20分仮眠。買い取り330万円、レンタル月6万6,000円
  • バルタン(岡本製甲・倉敷):足袋型ゴルフシューズ。約2年で3,500足を販売
  • MIRAIミシン(アックスヤマザキ・大阪):トヨタ車体の特許で立体物を縫える。年内発売を目指す
  • 超硬合金の包丁(福田刃物工業・関市):4万9,500円。3年で売上10億円突破

どの商品も、まったく新しい発明というより、地域に根づいた技術の「見方を変えた」結果です。安さではなく価値で選ばれる商品が地方から次々に生まれていることに、日本のものづくりの明るい未来を感じました。気になった商品があれば、ぜひ実際に手に取ってみてください。

※ 本記事は、2026年9月26日放送(テレビ東京系)の「LBS ローカルビジネスサテライト」を参照しています。

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