皇室のInstagramアカウントが話題を集めています。天皇皇后両陛下の素顔が垣間見えるような投稿に多くの人が注目しています。若年層を中心とした幅広い層に向けて、皇室の魅力を効果的に発信しようという狙いがあるのだそうです。誤情報への対策も講じられており、SNSを通じて正確な情報を発信することで、皇室への理解を深めてもらえるよう期待されています。
「話題沸騰!」皇室の新しい情報発信媒体「インスタグラム」が人気急上昇
近年、テクノロジーの発展に伴い、私たちの生活様式もめまぐるしく変化してきました。そのような中で、皇室の情報発信方法も時代に合わせて進化を遂げています。
2024年4月、宮内庁は画期的な取り組みを開始しました。それが、皇室公式のInstagramアカウントの開設です。一般の皆さまからも大きな反響を呼んでいるこの取り組みについて、その狙いと効果について詳しく見ていきましょう。
天皇皇后両陛下と愛子さま（出典：宮内庁インスタグラムより）
皇室のInstagram開設は、4月9日の日本テレビ系列の「news every.」で大きく取り上げられました。同番組の解説委員、加納美也子さんによれば、宮内庁のInstagram初投稿は、新年を迎えられた天皇皇后両陛下のお姿でした。その後、国会開会式や盆栽展の様子、ブルネイ皇太子夫妻との面会など、約1～3月の皇室の活動の様子が続々と投稿されていったそうです。
その結果、開設から9日で既に80万人を超えるフォロワーを獲得するなど、予想以上の反響となりました。これは、首相官邸のInstagramアカウントよりも多い数字だといいます。一般の方々のInstagramでは、斎藤佑樹キャスターが21万9,000人、森圭介アナウンサーが15万5,000人のフォロワーを持つのに比べても、非常に多い数字だと言えるでしょう。
皇室への関心を高める!インスタから垣間見える天皇皇后両陛下の素顔
このように皇室のInstagramが驚くべき人気を集めているのには、理由があります。
宮内庁の担当幹部によると、この取り組みの狙いは「若年層を含む幅広い層に、皇室に関する発信をぜひご覧いただきたい」ということだそうです。つまり、これまでSNSを通じて情報を得ることの多い若い世代に向けて、皇室の魅力を積極的に発信しようというのが目的なのです。
これまでも、秋篠宮家の次女・眞子さまの結婚をめぐっては、週刊誌やネットの記事による憶測やデマが問題視されてきました。皇室に関する正確な情報を発信することで、そうした風評被害を防ぐことも狙いの1つだと考えられます。
実際に、宮内庁のInstagramでは、皇室の方々の素顔が垣間見えるような投稿が人気を集めています。例えば、天皇皇后両陛下が新任の外国大使と対面する「信任状捧呈式」の様子を撮影した動画では、大使が乗る馬車の準備の様子なども紹介されていて、一般の人々が通常見ることのできない舞台裏を知ることができます。このように、皇室の日常の姿を身近に感じられるような工夫がなされているのが特徴です。
宮内庁の狙いは「幅広い層の理解」- SNSを活用し若年層にも響く情報発信を
宮内庁は、皇室のInstagram開設に当たり、まず昨年4月に広報室を新設し、若手の人材も登用して体制を整備しました。さらに、イギリス王室のSNS活用などを参考にしながら、皇室ならではの情報発信の方法を検討してきたそうです。
その成果が今回のInstagram開設となりました。ここでは、皇室の日々の活動の様子はもちろん、若者に人気の動画投稿機能「Reels」を活用するなど、幅広い層に訴求できる工夫がなされています。
特に若年層への訴求力が重要だと考えられています。加納解説委員は「次の世代を担う若い世代に皇室を知って、理解してもらうことが重要」と指摘しています。
つまり、SNSを通じて皇室の魅力を発信していくことで、これからの皇室を支える若者たちの関心を喚起し、理解を深めてもらうのが狙いなのです。
批判や憶測にも対応- 事実を丁寧に公開し、正確な情報を発信
ただし、皇室に関する情報発信を強化する上では、課題もあります。
過去には、秋篠宮家の長女・眞子さまの結婚をめぐって、週刊誌やネットの記事による憶測やデマが問題視されてきました。眞子さまは結婚後、複雑性PTSDと診断されましたが、その原因について秋篠宮さまは「おそらく週刊誌、ネットの記事にあるのだろうと思う」と指摘しています。
そのため、宮内庁も正確な情報をタイムリーに発信することの重要性を認識しており、InstagramのコメントをOFFにするなど、批判的な書き込みへの対応にも配慮しているそうです。
宮内庁のホームページでは、皇室に関する各種の情報が公開されていますが、Instagramでは皇室の方々の素顔が垣間見えるような投稿が人気を博しています。つまり、SNSならではの柔らかな情報発信と、ホームページによる詳細情報の公開を、うまく組み合わせていこうとしているのが宮内庁の戦略だと言えるでしょう。
インスタの影響力を最大限に活用 – SEO対策で上位表示を目指す
では、なぜ宮内庁はわざわざInstagramを立ち上げたのでしょうか。
その背景には、このSNSプラットフォームが持つ影響力があります。実際、Instagramでの皇室情報の発信は、短期間で多くの反響を呼んでいます。
先述の通り、開設から9日で80万人を超えるフォロワーを獲得するなど、瞬く間に話題になりました。これは、公式ホームページでは得られない注目度と拡散力を持っているといえます。
さらに、宮内庁はSEO対策にも力を入れています。Instagramの投稿内容は、ユーザーの興味関心に合わせてGoogle検索でも上位表示されるよう、キーワード選定などの工夫がなされているのです。
つまり、Instagramの影響力を最大限に活用しつつ、ウェブ上でも皇室関連情報の知名度を高めていこうというのが狙いといえるでしょう。これにより、若年層を中心とした幅広い層に、皇室の魅力を効果的に届けることができるはずです。
まとめ：ソーシャルメディアを通じて皇室の魅力を広く発信- 時代に合わせた取り組みに期待
このように、皇室のInstagram開設は、時代に合わせた情報発信の取り組みであると言えます。
従来の報道メディアに加えて、SNSを積極的に活用することで、幅広い層に、より親しみやすい形で皇室の魅力を伝えていこうというのが狙いです。
天皇皇后両陛下をはじめとする皇室の方々の素顔が垣間見えるような投稿は、一般の人々にも大きな反響を呼んでいます。加えて、正確な情報発信を心がけ、批判やデマへの対応にも配慮している点も注目に値するでしょう。
これからの皇室を支えていく若者世代への訴求力も高く評価できます。SNSを通じて皇室の魅力を広く発信し、より多くの人々に理解を深めてもらえるよう期待したいと思います。
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